怒りは利用者さんに向けるものではない~介護職を守るために高齢者を悪者にしない話~
目次
はじめに…夜ふけの本音を昼の言葉にしてはいけない
夜ふけ、部屋の明かりを落とした後で、介護の仕事を思い出すことがあります。あの言葉はきつかった。あの場面は怖かった。笑って受け流したけれど、じつは心の中で小さく膝を抱えていた。そんな夜は、現場で働く人なら少なからずあるものです。誰だって人間ですから、心の引き出しが満杯になる日もあります。そこへさらに申し送り、記録、委員会、明日のシフト確認。お茶を飲もうと思ったら、湯呑みだけ用意してお湯を入れ忘れる。自分で自分に「そこからかい」とツッコむ夜も、まああります。
けれど、胸の奥に生まれた怒りを、高齢者さんへ向けてしまうと、介護の灯りは少しずつ曇ります。介護職を守ることは大切です。怖い思いをした職員を我慢だけで包んではいけません。けれど、利用者さんを困った人、迷惑な人、笑いの材料として扱うことで職員を守ろうとすると、現場の専門性まで浅く見えてしまいます。介護職を守ることと、利用者さんの尊厳を守ることは、同じ手の平で支えられるものです。
七転八起の日々の中で、本音には置き場所がいります。吐き出して良い場所、記録に残すべき場面、上司やチームで考える課題、そして公の場に出してはいけないもの。その線引きこそ、介護の品位を守る小さな境目です。転ばぬ先の杖という言葉がありますが、職員を守る知識や仕組みは、利用者さんを責めないための杖にもなります。怒りを消すのではなく、向ける先を間違えない。そこから、介護の言葉は少し優しく、少し頼もしくなっていきます。
[広告]第1章…胸の奥にある怒りには置き場所がある
介護の仕事をしていると、胸の奥に小さな火が残る日があります。大声を出された日、手を払われた日、何度も同じ説明をした日、良かれと思って動いたことが裏目に出た日。帰り道の信号待ちで、フッと思い出してしまうこともあります。青になっているのに気づかず、後ろの車に軽く鳴らされて、「はいはい、私が止まってました」と心の中で自分に返事をする。疲れていると、信号機にまで指導されている気分になります。
その怒りは、なかったことにしなくて良いのです。
職員が傷つく場面はあります。怖い場面もあります。介護職だから何でも笑顔で受け止めなさい、という話ではありません。心の中で「それは違う!」と思う力は、自分を守る大切な感覚です。そこを失うと、危険な場面にも気づきにくくなります。
ただ、怒りには置き場所があります。
申し送り(職員同士で必要な情報を伝えること)に乗せるべき怒りがあります。記録(支援の経過や事実を残すこと)に変えるべき怒りがあります。上司に相談し、チームで対応を考えるべき怒りがあります。家族やケアマネージャー(介護サービス全体を調整する専門職)と共有して、暮らしの支え方を見直すべき怒りもあります。
一方で、公の場で笑い話のように広げて良いものばかりではありません。
利用者さんの言葉や行動には、その人の不安、病気、生活歴、環境、時間帯、職員との関係が絡んでいます。そこを切り落として、「困った高齢者さん」として見せてしまえば、話は分かりやすくなります。けれど、分かりやすさの代わりに、その人の人生の厚みが消えてしまいます。
怒りは、湯気のようなものかもしれません。鍋のフタを押さえつけ続ければ、いつか吹きこぼれます。だからといって、台所いっぱいに撒き散らせば後片付けが大変です。火加減を見て、フタを少しずらし、器を用意する。介護の本音にも、そんな段取りが必要です。台所なら味噌汁で済みますが、現場では人の尊厳が関わります。そこは笑って流せないところです。
胸の奥にある怒りは、利用者さんへぶつけるものではなく、現場を守る仕組みに変えていくものです。
これが出来る職場は、一朝一夕には作れません。けれど、怒りを「悪口」にせず、「課題」に変えるだけで、見える景色は変わります。利用者さんを責める前に、何故その場面が起きたのかを考える。職員1人の我慢にせず、誰が見ても分かる記録にする。危険があるなら、立ち位置や声かけ、複数対応、同性介助などを検討する。
孤軍奮闘で抱え込む介護は、いつか人を疲れさせます。反対に、怒りをチームの知恵に変えられる現場には、少しずつ安心が増えていきます。
介護職の本音は、弱音ではありません。けれど、本音の出し方を間違えると、守りたいはずの現場まで傷つけます。怒りを持つ自分を責めなくていい。けれど、その怒りの置き場所だけは、丁寧に選びたいものです。そこに、介護の誠心誠意が滲みます。
第2章…浅い笑いが真面目な介護職の背中を撃つ
介護の専門性は、資格証を持っているだけで完成するものではありません。朝の表情を見て、昨日より元気がないと感じる目。いつもより歩幅が小さいことに気づく目。食事の進み方、声の張り、手の動き、服の乱れ、呼吸の浅さ。小さな変化を拾いながら、「今日は少し違うな」と立ち止まる力が、現場の奥深さです。
ところが、介護の話が浅い笑いに変わると、この積み重ねが見えにくくなります。
帰りたいと訴える高齢者さんを、ただ面倒な人として見せる。認知症の方の言葉を、話が通じない場面として面白く切り取る。職員が上手く躱したように見せて、拍手を集める。見ている側は、クスッとするかもしれません。けれど、その笑いの後ろで、真面目に働く介護職の背中に小さな矢が刺さります。
現場の介護職は、そんな単純な世界で働いているわけではないからです。
帰宅願望(家に帰りたいと強く訴える状態)には、不安や生活歴が隠れていることがあります。夕方になると落ち着かない方もいます。昔の仕事や家族の役割に心が戻っている方もいます。自分が今どこにいるのか分からず、安心できる場所を探している方もいます。
その一言を「また始まった」とだけ受け止めるか、「今は何が不安なのだろう」と考えるかで、介護の質は変わります。
もちろん、現場は理想だけでは回りません。人手が足りない日もあります。ナースコールが重なる時間もあります。お風呂、食事、排泄、記録、家族連絡。次から次へと用事が並び、頭の中がスーパーの特売チラシみたいにギュウギュウになる日もあります。しかも特売なら安くなりますが、介護の忙しさは何故か増量だけされる。そこは、なかなか切ないところです。
それでも、専門職はその中で考えます。
嘘で躱す前に、座る場所を変えられないか。声をかける人を変えたら落ち着かないか。少し歩くことで気持ちが切り替わらないか。家族写真や馴染みの物が安心に繋がらないか。記録を重ねれば、時間帯やキッカケが見えてこないか。こうした試行錯誤が、介護の専門性です。
高齢者さんを笑いの材料にしないことは、利用者さんだけでなく、現職の介護職の誇りも守ります。
浅い笑いは、見た目には軽やかです。けれど、その軽さが広がると、介護は「上手く誤魔化す仕事」のように見えてしまいます。実際の介護は、もっと地道で、もっと細やかで、もっと人間くさい仕事です。声かけ1つにも、距離の取り方1つにも、意味があります。何気ない一歩に、事故予防と安心作りが同居しています。
知行合一という言葉があります。知っていることと、実際に行うことを繋げる姿勢です。介護の知識は、机の上だけでは育ちません。目の前の人の反応を見て、上手くいかなければ直し、また試す。その繰り返しの中で、少しずつ本物になっていきます。
浅い専門性は、声が大きいほど目立ちます。けれど、現場で汗をかいている人の専門性は、目立たない場所に宿ります。利用者さんの表情が少し和らいだ瞬間。苦手だった入浴が、今日は穏やかに終わった瞬間。帰りたい気持ちを否定せず、しばらく一緒に歩いて、最後にお茶へ戻れた瞬間。
その小さな成功は、動画映えしにくい世界かもしれません。けれど、介護の現場では、そうした瞬間こそが宝物です。
浅い笑いに流されずに、目の前の人を見続ける。右往左往しながらも、尊厳を手放さない。そこに、真面目な介護職の本当の力があります。
[広告]第3章…借り物の体験で誰かの人生を見世物にしない
介護の現場で起きる出来事は、どれも簡単な小話ではありません。たった数分のやり取りにも、その人の病気、生活歴、家族関係、職員の配置、その日の体調、施設の空気まで混ざっています。外から見ると一場面でも、中にいる人にとっては、長い人生の途中で起きた切実な一コマです。
だから、誰かの体験を借りて語る時には、慎重さが必要です。
職員の悩みを聞くことは大切です。家族の戸惑いを知ることも大切です。現場で起きた困りごとを共有し、次の支援に活かすことも必要です。けれど、その体験を公の場で演じる時、受け手には「実際に見てきた話」のように届くことがあります。そこで表情を作り、声色を変え、笑いの形に整えた瞬間、誰かの生活の痛みが、見世物に変わってしまうことがあります。
介護の話には、守秘義務(仕事で知った秘密を漏らさない義務)があります。個人情報保護(個人が特定される情報を守る考え方)もあります。名前を伏せたから安心、場所をぼかしたから大丈夫、とは言い切れません。年齢、症状、言動、家族構成、地域、職員との関係。その組み合わせで、分かる人には分かってしまうことがあります。
しかも、介護を受ける方は、自分で反論できないことも多いのです。
「そんなつもりではなかった」「本当は不安だった」「笑われるようなことではなかった」
そう言いたくても、言葉に出来ない方がいます。既に亡くなっている方もいます。家族が見たら胸が痛む場面もあります。そこを忘れてしまうと、発信する側だけが安全な場所に立ち、語られる側だけが裸足で舞台に上げられるような形になります。これは、介護の世界では見過ごせないことです。
もちろん、現場の失敗や戸惑いを全く語らない方が良い、という話ではありません。失敗から学ぶことはあります。困った場面を共有することで、次の事故を防げることもあります。けれど、語るなら、目的が必要です。笑いを取るためなのか。怒りを集めるためなのか。学びを残すためなのか。職員と利用者さんを守るためなのか。
目的が違えば、言葉の姿も変わります。
学びにするなら、個人の面白さではなく、環境や対応の工夫に目を向けます。誰が悪かったかより、何が起きやすい条件だったのかを考えます。本人の言動を笑うより、職員の立ち位置、声かけ、記録、チーム共有、管理者の判断を見ます。そうすると、介護の話は人を傷つける噂ではなく、現場を育てる知恵になります。
誰かの体験を借りるなら、その人の尊厳まで一緒に預かる覚悟がいります。
これは、少し重たい話です。けれど、重たいからこそ大事です。介護の現場で出会う人は、物語の登場人物ではなく、今を生きている人です。若い頃の仕事があり、家族との歴史があり、好きだった食べ物や歌があり、言えなかった寂しさもあります。お茶を出したら「これは熱い」と言われ、冷ましたら「ぬるい」と言われる日もあります。職員の心の中で小さく「ちょうど真ん中はどこですか?」と会議が始まることもあります。けれど、その小さなやり取りの奥にも、その人らしさがあります。
発信には力があります。力があるからこそ、誠心誠意が必要です。借り物の体験を借り物のまま丁寧に扱う。現場の痛みを、軽い話題にしない。利用者さんを下げず、職員の苦労も消さない。公明正大な眼差しで語ろうとすると、言葉は少し遅くなります。でも、その少しの遅さが、人を守ります。
介護を語る言葉は、誰かの人生の上にそっと置くものです。乱暴に置けば傷になります。丁寧に置けば、次の誰かを支える灯りになります。
第4章…怒りの矛先を利用者さんから仕組みへ戻す
介護の現場でつらい出来事が続くと、心は近くにいる人へ向かいやすくなります。目の前にいる利用者さん、何度も同じ訴えをする方、帰りたいと歩き出す方、介助を拒む方。疲れている日は、どうしてもその人が原因のように見えてしまいます。
けれど、少し立ち止まると景色は変わります。
その場面を本当に苦しくしているのは、利用者さん本人なのでしょうか?人員配置は足りていたでしょうか?新人職員に任せきりになっていなかったでしょうか?記録は次の対応に活かされていたでしょうか?管理者は現場の危険を知っていたでしょうか?職員が困った時、すぐ相談できる空気はあったでしょうか?
利用者さんは、人手不足の責任者ではありません。認知症の方は、教育体制の不備を作った人ではありません。帰宅願望のある方は、経営判断の失敗を背負う立場ではありません。
そこを取り違えると、介護職の怒りは行き場を間違えます。
本当に向き合うべき相手は、利用者さんの言動だけではなく、その言動を職員1人の根性で受け止めさせる仕組みです。無理な配置、曖昧な役割分担、記録が読まれない体制、相談しても流される空気、研修だけ立派で現場は変わらない職場。ここに目を向けないまま、高齢者さんを悪者にすると、問題は何も減りません。むしろ、職員も利用者さんも、少しずつ苦しくなります。
雨漏りしている部屋で、床に落ちた水だけを拭き続けるようなものです。拭くことも大事です。転ばないためには必要です。でも、天井の穴を見ないままでは、雑巾係が増えるだけです。しかも介護現場の雑巾係は、だいたい真面目な人から順番に任されます。そこは笑えないのに、妙にあるあるで困ります。
怒りを利用者さんへぶつける前に、職員を壊している仕組みを疑うことが大切です。
職員を守るために必要なのは、悪者探しではありません。事実を残す記録、事故を防ぐ手順、無理を言える相談先、退職や休職を含めた選択肢、そして働く人を守る知識です。労働基準法(働く人の賃金・休み・労働時間などを守る基本の法律)や就業規則(職場の働き方の決まり)を知ることも、その1つです。
もちろん、法律の話になると急に空気が固くなります。職場の休憩室で「労働基準法では……」と言い出すと、湯呑みを持つ手が少し止まるかもしれません。ですが、知識は誰かを殴る棒ではありません。壊れそうな職員が、利用者さんに怒りを向けずに済むための手すりです。
有給休暇、退職の伝え方、未払いの確認、引き継ぎ、個人情報、貸付金、退職時の書類。こうした話は、冷たい法律のように見えて、実は働く人の暮らしを守る土台です。自分を守る方法を知らないまま限界まで我慢すると、最後に残った怒りが、目の前の利用者さんへ向かってしまうことがあります。それは、職員にとっても利用者さんにとっても悲しい結末です。
怒りを消さなくて良い。けれど、怒りの届け先は選びたいものです。
会社の体制に課題があるなら、体制を問う。経営陣が現場を見ていないなら、現場を見てほしいと声を上げる。上司が相談を受け止めないなら、記録を残して別の相談先を探す。自分が壊れそうなら、休む、離れる、相談する。そうした選択肢を持つことは、逃げではありません。勇気凛凛と胸を張る日ばかりでなくても良いのです。泣きながら荷物をまとめる日にも、人としての尊厳はあります。
怒りの矛先を仕組みへ戻すことは、介護職を甘やかすことではありません。利用者さんを特別扱いすることでもありません。職員と利用者さんを、同じ現場の中で守るための知恵です。
介護は、誰かを悪者にして楽になる仕事ではありません。支える人も、支えられる人も、人として大切にされる道を探す仕事です。その道が見えにくい日は、怒りを手がかりにして、職場の形を見直してみる。そこから、明日の現場は少しずつ変わっていきます。
[広告]まとめ…法律は振り回す棒ではなく、壊れそうな職員を支える手すりになる
介護の現場には、笑顔だけでは越えられない日があります。利用者さんの言葉に傷つく日も、家族とのやり取りに疲れる日も、職員同士のすれ違いで心が重くなる日もあります。そんな日に「もう無理だ」と思うことは、決して恥ではありません。介護職も人間です。心が擦り減れば、やさしさの在庫も減ります。棚卸ししてみたら残り3個、しかも1個は賞味期限ギリギリ。そんな日だってあります。
それでも、苦しさの矛先を高齢者さんへ向けてしまうと、介護は大切な芯を失います。利用者さんを悪者にする言葉は、一瞬だけ気持ちを軽くするかもしれません。けれど、その軽さは、現職の介護職が積み上げてきた専門性まで削ってしまいます。認知症の方の不安、帰りたい気持ち、拒否の奥にある怖さ。そこを見ようとする姿勢が、介護の仕事を仕事以上のものにしています。
介護職を守る方法は、利用者さんを下げることではありません。記録を残すこと。チームで共有すること。上司や管理者に体制を問うこと。必要なら休むこと、離れること、相談すること。労働基準法や有給休暇、退職の手続き、未払いの確認といった知識も、働く人を守る大切な道具です。法律というと冷たい響きがありますが、本当は、限界の職員が誰かを責めずに済むための支えにもなります。
職員を守る知識は、利用者さんの尊厳を守る力にもなります。
怒りを持ってはいけないのではありません。怒りは、現場の異変を知らせる火災報知器のようなものです。ただし、鳴った先で利用者さんを責めても、火元は消えません。人員配置、教育、管理体制、経営の判断、相談できない空気。そこに目を向けることで、怒りはただの不満ではなく、現場を変える手がかりになります。
不撓不屈で頑張れ、という話でもありません。倒れそうな人に根性旗を振っても、風で飛んでいくだけです。介護に必要なのは、根性だけではなく、仕組みと知識と仲間です。そして何より、支える側も支えられる側も、人として大切にされることです。
介護は、人を悪者にして成り立つ仕事ではありません。疲れた職員が自分を守りながら、利用者さんの尊厳も手放さない。その両方をあきらめない姿勢こそ、介護の明日を少し明るくします。明日の現場が今日よりほんの少し穏やかであるように。怒りは人へぶつけず、仕組みを照らす灯りに変えていきたいものです。
付録100~介護職が利用者さんに怒りを向けないための退職防衛メモ~
この付録は、介護職が自分を守るための一般的な確認リストです。雇用契約の種類、就業規則、退職金規程、貸付金、研修費、未払い賃金、ハラスメントの有無などにより判断は変わります。迷う時は、労働基準監督署、総合労働相談コーナー、弁護士、社会保険労務士などへ確認してみてくださいね。
怒りの向け先を間違えないための心構え
1 退職を考えるほど疲れた時ほど、利用者さんを敵にしない。
2 怒りの原因を「人」ではなく「体制」から見直す。
3 認知症の方の言動を、職場の不満の受け皿にしない。
4 帰宅願望や拒否を、単なる迷惑として扱わない。
5 自分の限界に気づいたら、我慢より先に記録する。
6 つらさを笑い話に変える前に、誰かの尊厳が削られていないか考える。
7 夜に浮かぶ本音を、そのまま昼の言葉にしない。
8 職員の安全と利用者さんの尊厳を、対立させない。
9 「もう無理」は負けではなく、守り方を変える合図にする。
10 退職は、介護を嫌いになる前に自分を守る選択肢でもある。
退職を考えた日の最初の確認
11 雇用契約書を確認する。
12 自分が正社員、契約社員、パート、派遣のどれに当たるか確認する。
13 期間の定めがある契約かどうか確認する。
14 就業規則の退職規定を読む。
15 退職の申し出時期がどう書かれているか確認する。
16 就業規則の内容だけで、全てが決まると思い込まない。法が優先の場合がある。
17 退職願と退職届の違いを知る。
18 確実に辞める意思が固いなら、退職届の形を検討する。
19 退職日は年月日まで明確にする。
20 口頭だけで済ませず、文書や記録に残る形を考える。
退職表明と引き止めへの備え
21 退職を伝えた日をメモする。
22 誰に伝えたかを残す。
23 面談した場所と時間を残す。
24 退職届はコピーや控えを残す。
25 メールで伝える場合は送信履歴を残す。
26 郵送する場合は到達が分かる方法を検討する。
27 「受け取らない」と言われても、慌てて退職意思を引っ込めない。
28 「許可がないと辞められない」と言われたら、法律上の扱いを確認する。
29 期間の定めのない雇用では、原則2週間前の申し入れという基本を知る。
30 有期契約の場合は扱いが変わるため、契約期間と途中退職の条件を確認する。
有給休暇を守る確認
31 有給休暇の残日数を確認する。
32 有給休暇の付与日を確認する。
33 古い有給から消えていくことを意識する。
34 有給休暇の請求権は原則2年で時効になることを知る。
35 退職日までに使える日数を早めに計算する。
36 有給申請は日付を明確に書く。
37 「辞める人に有給は使わせない」という言葉をそのまま信じない。
38 退職日を過ぎると有給は使えないため、退職日との関係を確認する。
39 有給の買い取りを当然の権利と思い込まず、扱いを確認する。
40 有給取得でもめそうな時は、申請履歴を残す。
引き継ぎと個人情報の守り方
41 引き継ぎは口頭だけにしない。
42 引き継ぎ書を作る。
43 担当業務を淡々と書く。
44 感情的な退職理由を引き継ぎ書に混ぜない。
45 利用者さんの個人情報を不要に持ち出さない。
46 介護記録のコピーを私的に保管しない。
47 業務データを自分の端末に移さない。
48 退職後に利用者さんの話を外で語らない。
49 職場の内部資料を公の場に出さない。
50 守秘義務は退職後も続くものとして扱う。
未払い賃金と勤務実績の確認
51 最終給与の支払日を確認する。
52 未払い残業代がないか確認する。
53 タイムカードの記録を確認する。
54 シフト表を保存する。
55 勤務実績表を保存する。
56 早出の実態をメモする。
57 残業の実態をメモする。
58 休憩時間に呼び出されていなかったか確認する。
59 休日や夜間の業務連絡が負担になっていないか確認する。
60 未払い賃金の請求期間は制度変更があるため、時期と内容を確認する。
退職金・社会保険・退職後の書類
61 退職金規程があるか確認する。
62 退職金の支給条件を読む。
63 自己都合退職と会社都合退職の違いを確認する。
64 離職票が必要か確認する。
65 離職理由が事実と違う場合は、すぐ確認する。
66 雇用保険被保険者証の扱いを確認する。
67 健康保険の資格喪失日を確認する。
68 年金の手続きが必要か確認する。
69 源泉徴収票の発行を確認する。
70 退職後に必要な書類を一覧にしておく。
貸付金・研修費・違約金への備え
71 会社からの貸付金がある場合は契約書を確認する。
72 資格取得費用の返還を求められたら、約束の内容を確認する。
73 研修費返還の規定がある場合は、金額と条件を読む。
74 「辞めるなら違約金」と言われたら、すぐ署名しない。
75 労働契約の不履行に対する違約金の予定は禁止されていることを知る。
76 損害賠償額を最初から決める契約には注意する。
77 実際の損害賠償請求と、予め決めた罰金は分けて考える。
78 賃金から一方的に差し引かれていないか確認する。
79 退職金から一方的に引かれていないか確認する。
80 同意書や誓約書は、読まずに署名しない。
ハラスメント・録音・相談の準備
81 ハラスメントを受けたら、日時を記録する。
82 誰から何を言われたかを、できるだけ具体的に残す。
83 同席者がいたか確認する。
84 録音を考える場合は、自分を守る記録として慎重に扱う。
85 録音データを公の場に出さない。
86 第三者の個人情報が入った録音は特に注意する。
87 「訴えるぞ」「家に行く」などの言葉を受けたら、そのまま記録する。
88 脅しのような言葉には、1人で対応しない。
89 家族や信頼できる人に状況を共有する。
90 危険を感じたら、公的機関や専門家へ相談する。
相談先と最後の心の支え
91 労働基準監督署へ相談する内容を整理する。
92 総合労働相談コーナーを知っておく。
93 弁護士へ相談する前に、契約書・給与明細・勤務記録を集める。
94 社会保険労務士に確認した方が良い内容を分ける。
95 退職代行を使う場合は、運営者の種類を確認する。
96 交渉が必要な場合は、弁護士対応が必要か確認する。
97 公的相談先に話す時は、感情より事実を先に並べる。
98 辞めることは、利用者さんを見捨てることとは違う。
99 利用者さんを憎む前に、職員を壊す仕組みを疑う。
100 介護職を守る知識は、利用者さんの尊厳を守る力にもなる。
今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m
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