リハビリ迷子を卒業!~訓練・練習の違いと“相棒選び”完全ガイド~
目次
はじめに…リハビリって結局は何の旅?~まず地図を広げよう~
「リハビリ、頑張りましょうね」と言われた瞬間、頭の中にフワッと出てくるイメージってありませんか?腕を上げ下げ、足を曲げ伸ばし、歩行器で一歩ずつ……。確かにそれもリハビリの一部。でも実際は、もう少し広くて、もう少し奥が深くて、そしてちょっとだけややこしい世界です。
そもそも「リハビリテーション」って、短くすると“リハビリ”になってしまうせいで、つい「運動の時間」みたいに思われがちなんですよね。けれど本来は、病気や怪我や障害で失われたものを、取り戻していくための“回復の道程”そのもの。体だけじゃなく、生活の動き、会話、飲み込み、体力、気持ちの自信まで、まとめて立て直していく「生活再建プロジェクト」みたいなものです。言ってしまえば、人生の再スタートに向けた、割りと壮大な企画会議です。
そしてこの企画、主役はあなたです。ここ、すごく大事。専門職が何人集まろうが、機械がどれだけ並んでいようが、あなたの生活を取り戻すのは、あなたの体とあなたの毎日。専門職は“魔法使い”というより、“頼れるナビ”です。目的地まで連れていくけど、歩くのはあなた。……とはいえ、道に迷ったら、ナビは必要です。迷子は疲れますからね。
さらにややこしさを増すポイントがもう1つ。「リハビリ」と一口に言っても、訓練があったり、練習があったり、支援の場所が違ったり、関わる職種が違ったりします。病院なのか、自宅なのか、通うのか、来てもらうのか。理学療法士さん、作業療法士さん、言語聴覚士さん、看護師さん……名前だけで、お腹いっぱいになりそうなラインナップです。しかも、同じ症状でも取り組み方が人によって違って、「え、さっきの人はここ触ってたのに、今日は膝から!?」みたいなことも起こります。初めての人ほど「結局どれが正解なの?」と、心の中でツッコミが止まりません。
だからこの記事では、まず全体の地図を広げます。どこで誰が何を担当するのか、どういう違いがあるのか、そして「自分に合う相棒」にどうやって出会うのか。さらに、頑張り屋さんがやりがちな“やり過ぎ問題”にも、ちゃんとブレーキを付けます。努力は大事。でも、努力の方向がズレると、疲れが貯金みたいに増えていきます。利息付きで。
読み終わる頃には、「よし、私はこの道で行こう」と、進む方向が見えてくるはずです。大丈夫。迷子札は、ここで外していきましょう。
[広告]第1章…どこで誰に?~リハビリの「受け場所」と「担当」の全体図~
リハビリって、内容の前に「どこで受けるか」がまず大きいんです。ここを間違えると、せっかくの努力が“遠回りの散歩”になりがち。逆に言えば、場所がハマると、同じ頑張りでも体感の伸びが変わってきます。
例えば同じ「歩く練習」でも、入院中の病院なら“毎日みっちり型”になりやすい。通院なら“設備が強い代わりに移動が大変型”になりやすい。自宅に来てもらう訪問系なら“生活の現場で鍛える型”になりやすい。どれも良し悪しではなく、あなたの今の体力・家の環境・通える距離・家族の協力で「相性」が出ます。
リハビリの舞台はだいたいこの3つ
まず大きく分けると、舞台は「入院」「通院」「在宅(家)」です。入院中は、同じ施設内に医師もリハビリ職もいるので、計画のスタートが早い傾向があります。言い方を選ばずに言うと、病院は“リハビリの工場ライン”が作りやすい。もちろん疲れやすい人にはペース調整が必要ですが、「始めるまでが早い」のは強みです。
次に通院。通院の魅力は、何と言っても機器や環境が整っていることが多い点です。運動の道具だけでなく、診察や薬の調整なども絡めやすい。つまり“整備工場つきのリハビリ”みたいなイメージです。ただし、通うこと自体が負担になる場合もあります。雨の日、寒い日、体調が微妙な日……「行くまでが修行」になってしまうと、継続の敵になります。
そして在宅。自宅で受ける場合は、通う代わりに来てもらう「訪問リハビリ」や「訪問看護」などが選択肢に入ります。ここがハマる人は強いです。何故なら、練習の場所がそのまま生活の場所だから。「玄関の段差がラスボス」「トイレまでの距離がダンジョン」みたいに、リアルな課題に直結して鍛えられます。リハビリが“日常攻略”になります。
さらに在宅には、通って受けるタイプもあります。「通所リハビリ(デイケア)」のように、日中通って運動やケアを受ける形です。人と会える、生活リズムが整う、家族の休憩時間にもなる、という良さがある一方、目的が「交流メイン」になると、リハビリ量は控えめになりやすいこともあります。ここは施設の方針やプログラムで差が出ます。
まず知っておくべき“入場券”の話~医師の指示は必須~
どの形であっても、基本は医師の指示がスタート地点になります。リハビリ職がいきなり現れて「今日から鬼トレ行きます!」とはならないんです(それはそれで怖いです)。医師の指示を下に、リハビリの専門職が計画を立てて、あなたの状態に合わせて進めていきます。
ここで大事なのは、定期的な受診の中で医師に「生活で何に困っているか」を具体的に伝えることです。「歩けるようになりたい」も大事ですが、「スーパーでレジまで立っていられない」「風呂のまたぎが怖い」「靴下が片手で履けない」みたいに、生活の困りごとを言葉にすると、計画が現実的になります。医師の指示が“ざっくり地図”だとしたら、あなたの困りごとは“目的地の住所”です。
裏方では医師と専門職の間では書類で指示が出て、経過報告も書類で行き来します。もちろん、直接に電話や対面で相談がなされることもあります。
リハビリの登場人物紹介~専門職はチームであなたは主役~
ここで、関わる専門職をざっくり整理しておきます。名前がややこしいのですが、役割は意外と分かりやすいです。
理学療法士(PT)は、関節や筋肉、立つ・歩くなどの基本動作のプロ。作業療法士(OT)は、日常の動き――着替え、家事、手の使い方など“生活動作”のプロ。言語聴覚士(ST)は、話す・聞く・飲み込むといった領域のプロです。そして看護師は、体調観察や医療的ケアとセットで、無理のない持久力作りや生活の安全管理に強い存在です。
ただし、ここで誤解しやすいポイントが1つ。専門職の役割は分かれているようで、現場では重なります。PTが生活動作に触れることもあれば、OTが体の使い方を見直すこともあります。大事なのは「誰が何をするか」より、「あなたの困りごとに向けてチームがどう動くか」です。
そして何より、主役はあなた。専門職は“代わりに頑張ってくれる人”ではなく、“頑張り方を安全に整えてくれる人”です。ここを取り違えると、リハビリは急に伸び難くなります。スポーツジムでトレーナーがいても、走るのは本人なのと同じですね。
保険のルールで迷子になりやすい所~二重のリハビリはできないことが多い~
在宅で受ける場合に、よく混乱が起きるのが「医療のリハビリ」と「介護のリハビリ」の関係です。ざっくり言うと、同じ目的のリハビリを“重ねて使う”ことは出来ない(または制限される)場面が多いです。ここが分からないまま進むと、「え、あれもこれも受けたいのにダメなの?」となって、気持ちが萎えます。
だからこそ、最初に決めたいのは「今のあなたにとって一番伸びやすいメインルートはどれか」です。通院が出来て機器も使えて診察も近いなら、通院が強い場面があります。逆に、通院が負担で、生活の場の課題を一緒にほどきたいなら、訪問が強い場面があります。通所は、生活リズムや交流も含めて整えたい人に向くことがあります。
ここでのコツは、医師やケアマネ、事業所に「自分は何を一番改善したいか」をはっきり言うことです。「一番困っていることは何ですか?」と聞かれて、気を遣って「全部です」と答えると、計画はフワッとします。勇気を出して「今はこれが一番つらい」と絞った方が、結果的に全体も良くなりやすいです。
結論として場所を決めるのは努力の向きを決めること
リハビリの“訓練”とか“練習”の話はもちろん大事なんですが、その前に「どこで」「誰と」「どういう形で」やるかが、あなたの努力をちゃんと前に進める土台になります。土台が斜めだと、どれだけ頑張っても、ちょっとずつズレていくんです。まるで、まっすぐ歩いているつもりなのに砂浜で斜めに進むあの感じ。足だけ疲れて、景色が変わらないやつです。
次の章では、「じゃあ、その場所や担当の違いが“質の差”に見えるのは何故?」というところを、相性やコミュニケーションも含めて、もう一段リアルに掘っていきます。リハビリは、技術だけでなく“人と人”の面も大きいですからね。
第2章…「質の差」は腕前だけじゃない?~相性チェックと上手なお願い術~
同じリハビリなのに、「今日はすごく進んだ気がする日」と「え、私、今は何してたんだっけ…」みたいな日が出ること、ありますよね。ここで多くの人が思うわけです。「担当の人の腕の差では?」と。もちろん技術や経験の差が全く無いとは言いません。けれど、現場で長く見ていると、伸び方を左右するのは“腕前だけ”じゃないことが多いんです。
何故かというと、リハビリはスポーツと同じで「同じメニューでも、教え方と受け取り方で結果が変わる」からです。しかもリハビリは、あなたの体調が日によって変わるし、痛みの出方も変わるし、気分も揺れます。つまり毎回が“コンディション違いの本番”。ここで大事になるのが、専門職の技術以上に「説明の分かりやすさ」「目標の立て方」「あなたとの呼吸」です。
「質が高い」と感じる瞬間はだいたいここで決まる
リハビリが上手く進む日は、たいてい最初の数分で空気が整います。「今日はここをこうして、最後にこれを確認しましょう」と、ゴールが見える。途中で「今の動き、良いです」「ここは無理しないでOK」と、安心できる言葉が入る。終わると「家ではこれをこういうペースで」と、次の一歩が分かる。こういう流れがあると、体だけじゃなく頭も整理されるので、家に帰ってからも迷子になり難いんです。
逆にしんどいのは、ゴールが見えないまま時間が過ぎるパターンです。雑談が悪いわけじゃないんですよ。笑いは筋肉にも効く(気がする)ので。でも、雑談がメインで、あなたの「困っていること」に戻ってこない日が続くなら、そこは要注意です。リハビリは“おしゃべりサロン”ではなく、“生活を取り戻す作戦会議”ですからね。
手つきの違いより「作戦の違い」が大きい
例えば右半身に麻痺がある方がリハビリを始めたとします。同じ状態でも、専門職によって入口が変わります。肩の緊張を緩めてから動きを作る人もいれば、膝や足首の安定から入る人もいます。準備運動を丁寧にして歩行へ繋ぐ人もいます。どれが正解・不正解というより、「その順番が、あなたに合っているか」が重要です。
ここで起きやすいのが、患者さん側の“心のツッコミ”です。「今日は肩、昨日は膝、明日は何!?福袋なの!?」と。分かります。けれど、体は部品の寄せ集めではなく、全部繋がって動いています。入口が違うだけで、目指している出口(生活の動き)は同じ、ということも多いんです。
だから、比べるポイントは「触り方」や「順番」よりも、「その人があなたの生活をどう見てくれているか」です。あなたが家で困っている動きに向かって、ちゃんと線が引けているか。ここが“質”として感じやすい部分です。
相性チェックは難しく考えなくて大丈夫
相性って聞くと、恋愛みたいで照れますが(照れなくて良い)、要は「あなたの気持ちと体が前向きになれるか」です。チェックの方法はシンプルで、次のような感覚が残るかどうかで判断できます。
「今日、何をしたか説明できる」なら、相性は良い可能性が高いです。「何を目指したか」「どこが良くなってきたか」が言葉に出来ると、家でも続きやすいからです。
「痛みや不安を言っても、ちゃんと受け止めてもらえる」なら、さらに良いです。無理を押し付けられると、体は守りに入って固くなります。逆に、怖さを共有できると、体は少しずつ安心して動けるようになります。
「終わった後、次が分かる」も大切です。次の目安があると、あなたの努力が“点”ではなく“線”になります。
上手くいく人がやっている“上手なお願い”のコツ
ここ、ちょっとだけズルい技を伝えます。リハビリで伸びる人は、体が強いというより「質問が上手い」ことが多いんです。質問といっても難しい話ではなく、例えばこんな感じです。
「今日は、一番何を良くする日ですか?」と聞く。すると相手の頭の中の作戦が言語化されて、あなたも安心します。
「家では、何をどのくらいのペースが安全ですか?」と聞く。家で頑張り過ぎて筋肉痛になり、翌日が崩れるのを防げます。
「痛みが出たら、どこまでOKで、どこから止めるべきですか?」と聞く。これが分かると、怖さが減ります。
こういう質問は、相手を試すものではなく、チームの連携を強くする“合図”です。専門職も人間なので、あなたが前向きに関わってくれると、より具体的な提案が出やすくなります。
それでも合わない時は変えていい~遠慮し過ぎは損~
ただ、現実には「どうしても合わない」ということもあります。説明が少なくて不安が増える、痛みを軽く扱われる、こちらの困りごとが置き去りになる。こういう状態が続くなら、我慢大会にしないでください。あなたの時間と体力は貴重です。
相談先は、基本的に主治医や関係者(通っている先なら窓口、在宅なら担当者)になります。言い方も難しく考えなくて大丈夫で、「別の視点の人にも見てもらいたい」「説明がもう少し多い方が安心する」くらいで十分です。あなたが悪者になる必要はありません。リハビリは相性で伸びる世界なので、調整は自然なことです。
最後に、ちょっとだけ本音を言うと、相性が良い担当者に当たった時のリハビリは、びっくりするくらい“疲れ方が違う”んです。良い疲れ方。前に進んだ感じが残る疲れ方。あれは体より先に、心が回復しているサインかもしれません。
次の章では、「じゃあ結局、どの場所がどれくらい手厚いの?」という話を、現場の感覚も交えて“支援の濃さ”として整理していきます。あなたに合うメインルート、一緒に見つけましょう。
第3章…手厚さはどれ?~“支援の濃さ”で比べるリハビリ環境の選び方~
「結局、どれが一番手厚いの?」――これ、みんな思います。ここでハッキリ言ってしまうと、リハビリの手厚さは“気合い”よりも“環境の濃さ”で決まりやすいです。あなたの努力を受け止めてくれる土台が分厚いほど、同じ頑張りでも前に進みやすい。逆に土台が薄いと、頑張っているのに空回りしやすい。まるで、雪道で全力疾走する感じです。足は疲れるのに、前に進む距離が少ないやつですね。
ただし最初に大事な注意点を1つ。ここで言う「手厚い」は、あなたにとって常に「最適」を意味しません。濃過ぎる支援が疲れの原因になる人もいるし、軽めでも生活にハマる方が伸びる人もいます。なのでこの章は、優劣というより「選び方の物差し」を渡す章だと思ってください。
“濃さ”の目安としての順番
私の現場感覚での“支援の濃さ”の並びを、まず言葉で整理します。濃い順に行くと、入院で受けるリハビリ、通院で受けるリハビリ、訪問リハビリ、訪問看護、通所リハビリ、短期入所療養介護(いわゆるショートステイ系)という印象です。もちろん地域や施設の体制で前後はありますが、迷った時の大枠としてはこの順番が分かりやすいです。
この並びの根っこにある基準は、実はシンプルで「開始までの速さ」「設備と連携の厚み」「リハビリ以外に消える時間の量」の3つです。
入院が強いのは、始めるまでが早いからです。医師もリハビリ職も近くにいて、体調変化への対応も早い。状態が不安定な時期や、回復のスタートダッシュが必要な時期は、これが大きなメリットになります。言い方を変えると、入院は“回復の土台工事”がやりやすい環境です。
通院が次に来やすいのは、設備や評価が充実していることが多いからです。運動の機器だけでなく、診察とセットで調整しやすいこともあります。ここで効いてくるのが「医師とリハビリの距離」です。距離が近いと、方針がブレにくい。つまり“ナビの電波が安定している”状態になりやすいんです。
その次の訪問リハビリが強い理由は、生活の現場でやれること。玄関の段差、トイレまでの動線、台所の立ち位置、布団の起き上がり。こういう「暮らしの困りごと」に直結した練習が出来ます。病院で100点の歩き方を作っても、家の廊下の角で転びそうになったら意味が薄いですよね。訪問は、生活とリハビリが合体しやすい。ここが大きいです。
訪問看護は、医療的な観察やケアと一緒に進むのが強みです。体調管理が必要だったり、疲れやすさが大きかったりすると、安心の土台が増えます。ただし、リハビリ専門職が常に主役になる形とは限らないので、「体調を整えつつ、出来ることを増やす」方向に向きやすい印象です。
通所リハビリは、生活リズムや交流も含めて整えたい人には心強い場所です。家にこもりがちで気持ちが沈む時、外に出ること自体が回復の第一歩になることもあります。ただ一方で、通う時間、待つ時間、移動で疲れる時間が増えると、肝心の練習の量が少なく感じる人も出ます。ここは“体力と目的”で相性がはっきり出ます。
短期入所療養介護は、短期間の受け入れの中でケアを受けられる一方、リハビリ量が日によって揺れやすいこともあります。目的が「回復の特訓」というより「生活を保つ・家族を支える」側に寄ることが多いので、リハビリ目的で期待値を上げ過ぎると、肩透かしになることもあります。
“あなたの最適”は濃さだけで決まらない
ここまで読むと、「じゃあ濃いところを選べば良いんだな!」となりそうですが、現実はそんなに単純じゃありません。濃い環境は、体力が追いつかないと消耗します。逆に軽めでも、家での反復が上手く回る人は伸びます。つまり、環境の濃さは“追い風”であって、エンジンはあなたの毎日なんです。
だから選び方のコツは、「今のあなたが、どこで伸びやすいか」を見極めることです。回復の初期で体の土台を作るなら、医師と連携が密な環境が合いやすい。生活の困りごとが明確なら、生活の場で練習できる環境が合いやすい。外に出ること自体が課題なら、通所という“外出の練習場”が合いやすい。こうやって、目的から逆算すると迷子になり難いです。
迷ったときの“3つの質問”
あなたが選ぶ側だとして、もしも迷った時は次の3つを関係者に投げてみてください。質問が上手い人ほど、リハビリが進みやすいのは本当です。
まず「私の一番の困りごとに対して、ここだと何をどう練習できますか?」。これで、その場所が“生活に向いているか”が見えます。
次に「週の中で、どれくらいの頻度と量が現実的ですか?」。気合いだけの予定は崩れます。続く形が正義です。
最後に「家でやる練習は、何をどれくらいが安全ですか?」。濃い環境でも、家での積み上げがズレると痛みや疲れが残って伸び難くなります。ここはブレーキの確認です。
この3つの答えがスッと出てくるなら、その環境はあなたに合う可能性が高いです。逆に答えがフワッとするなら、あなたの目的がまだ共有できていないだけかもしれません。遠慮せず、もう一度「私はこれが一番困っている」と言ってOKです。あなたの回復の話なので、主役の発言権は強めで良いんです。
次の章では、ここまでの話を踏まえて「家で伸びる人がやっている続け方」と「頑張り過ぎを防ぐブレーキの付け方」を、ユーモア多めでまとめていきます。リハビリは“根性論”にすると苦しくなるので、賢く続ける作戦に切り替えましょう。
第4章…家で伸びる人の共通点!~続け方と“やり過ぎ防止”ブレーキ~
リハビリって、実は「やった時間」より「やめ時」が大事な場面があります。えっ、真面目に頑張っている人ほど耳が痛い?分かります。ですがここ、現場で何年見てきても同じ結論になります。伸びる人は、頑張り方が上手い。つまり、アクセルとブレーキの踏み分けが上手いんです。
病院や通院や訪問での時間は、云わば“レッスン”。本番は家です。家での毎日は、誰も見ていないし、褒めてくれる人もいないし、つい「昨日より多く!」と自分に課題を出しがちです。でもそれ、筋肉や関節からすると「ちょ、急にノルマ増やすのやめて…」となることがある。ここで痛みや疲れがドカンと出ると、数日休むことになり、結果的に遠回りになります。なのでこの章は、家で伸びるための“続け方の作法”を、出来るだけ分かりやすく、ちょっと笑える感じでまとめます。
続けられる人は「生活の中に隠す」のが上手い
家でのリハビリが続かない最大の理由は、気合い不足ではなく「準備が面倒」だからです。ヨガマットを敷いて、タイマーを用意して、気持ちを作って……ここまでが長いと、人はやらなくなります。なので、伸びる人はリハビリを“生活に紛れ込ませる”のが上手いです。
歯磨きのついでに、踵を上げ下げする。テレビのCM中だけ立ち上がり練習をする。キッチンでお湯を沸かしている間に、体重移動だけする。こういう「短くて、日々に埋め込める練習」は強いです。1回は短くても、回数が積み上がって勝ちます。リハビリ界の最強キャラは、根性の勇者より“こまめな職人”です。
“今日の体”を見てからメニューを決めるのがコツ
リハビリが上手くいく人は、やる前に自分の体を点検します。大げさに言えば「本日のコンディション会議」です。ここで大切なのは、痛みがあるかないかだけでなく、「重怠さ」「眠さ」「息切れ」「ふらつき」なども含めて確認することです。
体は毎日同じではありません。昨日よく眠れた日と、寝不足の日は別人です。天気や冷えでも変わります。だから「昨日できたから今日も同じ」は、危険な時があります。上手い人は、日によってメニューを微調整します。頑張る日は頑張る、軽くする日は軽くする。その調整が出来る人ほど、結果的に継続できます。
“やりすぎ防止ブレーキ”はこの3つで十分
ここからが大事なブレーキの話です。難しく考えず、最低限これだけ覚えておくと安全側に寄せられます。
1つ目は「痛みが増えるなら止める」。我慢して続けると、体が防御モードに入り、動きが硬くなります。痛みは“警報”です。無視すると、警報が大きく鳴ります。
2つ目は「翌日に疲れが残るなら量を減らす」。軽い筋肉痛はあり得ますが、翌日も動きが悪い、怠さが強い、眠気が抜けない、こういう反応が続くなら、今の量が多い可能性があります。リハビリは、1日で強くなるより“続けて強くなる”方が勝ちです。
3つ目は「呼吸が乱れて会話が出来ないなら、一段落とす」。息が上がるのは悪くありませんが、会話が出来ないほどの負荷が続くと、体力が落ちている時期の人には負担になることがあります。話せるくらいの呼吸で進めるのが基本です。
この3つは、あなたが家で1人の時でも守りやすい安全ルールです。専門職から別の指示がある場合はそれを優先しつつ、迷ったらこの3つに戻ると安心です。
食事と睡眠もちゃんと“練習の一部”です
ここ、意外と軽く見られますが、栄養と睡眠はリハビリの“回復装置”です。筋肉は休んでいる時に回復します。材料は食事です。だから、頑張って動かしているのに食事が偏っていると、体は「材料が届きません!」となりやすい。睡眠が足りないと、体は「工事現場が閉まってます!」となりやすい。
もちろん難しい栄養の話をする必要はありません。目安としては、食事は偏り過ぎない、汗をかいたら水分を摂る、冷えたら温める。これだけでも体の調子は変わります。リハビリは筋トレだけではなく、体調を整える総合戦です。
“専門家に頼りきりで成功”はだいたい幻
最後に、ちょっとだけ本音を言います。専門職がいると安心です。けれど、専門職があなたの代わりに回復してくれるわけではありません。リハビリの成功に一番効くのは、家での小さな積み重ねです。つまり「家でのあなたの努力」が主役です。
ただし、ここで誤解しないで欲しいのが、努力は「根性」じゃなくて「工夫」で良いということ。続けやすい形にして、やり過ぎない量にして、困ったら相談する。これが出来る人が伸びます。努力の方向が合っていると、体はちゃんと応えてくれます。ほんとに。
次は最後のまとめで、ここまでの話をギュッと握り飯みたいにまとめて、「明日から何を意識すると良いか」を、気持ちが軽くなる形で締めますね。
[広告]まとめ…主役はあなたで専門職はナビ!~今日の一歩が明日の自信になる~
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。リハビリって、やってみると意外に「体の話」だけじゃないですよね。どこで受けるか、誰と組むか、どんなふうに続けるか。つまり、回復の道のりは“運動メニュー”より先に、“環境選び”と“作戦作り”で差がつく世界です。
まず大前提として、リハビリは「失ったものを取り戻すための旅」。その旅には、入院・通院・訪問・通所など、いろいろなルートがあります。どれが正解というより、今のあなたの体力や生活、家の環境に合うルートを選ぶことが大切でした。環境の濃さで言えば、入院や通院はスタートが早くて連携も厚い傾向があり、訪問は生活の現場で練習できる強みがある。通所やショート系は、生活の維持やリズム作りも含めて向く人がいる。そんな“向き不向き”を、あなたの目的から逆算して決めていくのがコツでしたね。
そして、担当者の「質の差」に見えるものの多くは、技術の差だけではなく、説明の分かりやすさや目標の共有、あなたとの相性で決まることも多い。だからこそ、遠慮せずに「今日は何を良くする日ですか?」「家ではどれくらいが安全ですか?」と聞いてOK。質問は失礼ではなく、チームを強くする合図です。合わないと感じた時に調整するのも、我儘ではなく、回復のための自然な手続きです。
家で伸びる人の共通点は、根性より工夫でした。生活の中にリハビリを“隠す”のが上手い人ほど続きやすい。短くても毎日積み上がる方が強い。さらに、アクセルだけでなくブレーキが上手い人ほど、痛みや疲れで止まらずに済みます。痛みが増えるなら止める、翌日に疲れが残るなら量を減らす、息が乱れて会話が出来ないなら一段落とす。これだけでも、安全に続ける確率が上がります。
最後に一番大事なことを、もう一度だけ。主役はあなたです。専門職は頼れる存在ですが、あなたの代わりに回復は出来ません。けれど安心してください。あなたが毎日少しずつ積み上げたものは、ちゃんと体に残ります。派手な一発逆転より、地味な積み上げが勝ちます。リハビリの神様は、たぶん筋肉ムキムキじゃなくて、地道に続ける人にだけこっそり味方するタイプです。
今日できる一歩を、今日の体に合う分だけ。焦らず、でも止まらず。あなたのペースで、回復の旅を進めていきましょう。応援しています。
今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m
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