高齢者の施設でレストランの食事を出してもまずくなる?楽しみやメニューを考えてみよう!

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はじめに

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高齢者施設での食事を食べた方、そんなにまずく感じないですよね?

でも、高齢者さんの大半は食事がまずいと答える…なんてことないですか?

高齢者さんは謙虚な心をお持ちの方も多く本音を語らないこともあるのですが…突っ込んでお話を伺ってみると…『 食事がまずい 』に到達しちゃいます。

今回は、この食事がまずいのは何故?を分析した記事です(*^▽^*)



高齢者施設にレストランを併設して食事を出してもまずくなる?

近年は高齢者施設にレストランを併設して、そこから食事を運ぶ施設も登場している。

レストランは一般の来客も見込める仕様…。

施設が開園して、高額な費用が必要にも関わらず、すぐに満床になり、レストランも満員御礼の黒字が続く…。

理事長の目論見通りだった。

しかし、施設とレストランの売り上げは頭打ちし、新メニューやイベントを打ち続けるが、半年も経過しない内に下降線を辿る。

一方、施設の一角に設けた運動訓練特化型のデイサービスセンター。

ここの稼働率は定員一杯のまま好調をキープ。

去っていく施設に入居したはずの高齢者さん。

利用を続けるデイサービスの高齢者さん。

同じレストランの食事なのに、施設ではまずいと言われ、デーサービスでは好評だという。

もうお分かりでしょうか?

実際に高齢者施設でよく伺う見解なのですが、どんなに美味しい食事でも朝昼晩、高クオリティーであっても飽きるのです。

たまにしか食べないデイサービスの高齢者さんだからこそ、満喫できる味というわけです。

今日はこの事例から、高齢者施設における食事のあり方を考えてみましょう。

高齢者施設の食事は貴重な楽しみの時間の1つ!

朝昼晩に高クオリティーの食事を人数分、ご用意するのは用意する調理員さんから見れば、集中して頑張って作った成果であり、残飯にならずにしっかりと食べていただきたいところ…。

施設でもレストランでも用意した量を提供して楽しんでいただけるのが本懐だろう。

高齢者さんにとっても食事は大事な栄養補給であると共に味を楽しむ至福のひとときである。

かみ合わない想いは両者にとって不幸だろう。

その不一致は何故おこるのか?

まず思いつくのは大量調理のイメージ。

誰もが一緒、同じ物を食べるというレアリティ―を感じさせなくなるところが課題だろう。

プロが作る料理はいつも一定のクオリティーを見出す。

予めメニューが配られて楽しみにその日の食事を待つ人もいれば、その日が来るのをうんざりと欝々として待つ人もいる。

好き嫌いは人によって様々、同じ物が再び登場するとなると気が滅入ってしまうのである。

好みが合致した方であっても、同じ水準が続くことは時間と共にマイナスになりやすい。

幸福に慣れ、幸福と思えなくなり、さらに上を探して期待するようになる。

レストランが外部からの来客が減っていくのは風評被害である。

退所された方がまずいと愚痴をもらすことで広がる連鎖である。

最上、おしゃれ、常に確信されていく世界であることを考えると、レストラン式は施設にはとても難しい選択であると言えるだろう。

高齢者施設の食事を楽しめるメニューを考えてみよう!

とはいえ、当初にレストランも含めて評価されて満床になった施設。

けっして悪いわけではない。

施設そのものもレストランも高クオリティーなのだ。

何もかもが高水準なのに、かみ合わない歯車のズレが全てを壊してしまう。

この悪循環を転換すべき工夫点を考えてみた。

□ 月間メニューを廃止する。
□ 数十種類から選べる小鉢を用意する。
□ ちょびっと薬味の充実を図る。
□ テイクアウト調達日を設ける。
□ 全国お取り寄せスイーツデーを設ける。

このような観点はいかがだろうか?

月間メニューは、このようなメニューですよ、とお知らせする物だが期待と不安が交錯するので廃止する。

逆に『 一ヶ月や一週間にあなたが食べた物の栄養価はこれ! 』というようにコメント付きで個別評価表にした方が、高齢者さんにはありがたいのではないだろうか?

同じ御膳でも1つ、高齢者さんの自由に選べる1品があるとグッと食事が華やかになります。

ご家庭によっては、
□ 毎食、納豆が欠かせない!
□ 甘露梅が欲しい!
□ 干物が絶対!
□ リンゴの入ったポテトサラダ!
という具合に、個人の生活歴に基づく味というものがあるはずです。

そこを刺激して満足いただけるように1品を毎食自由に選べるのは魅力的でしょう?

薬味…という言葉しか浮かばなかったんですけど、味付け海苔や梅びしお、梅おかか、昆布の佃煮、らっきょう、塩辛、もずく、ふりかけ…といったご飯の友の1品のこと。

これもご家庭によって好き嫌いあって楽しまれていた世界ですよね。

1つ、毎食自由に出来たら喜ばれることは間違いないでしょう?

テイクアウトもコロナ騒ぎもあって多様になっている業界です。

高齢者さんたちに自由にテイクアウトできる店のリストから選んでいただいて御用意する1食があっても良いのではないでしょうか?

それぞれの高齢者さんがどんなものを好んで食べるかが分析できますよね。

濃い味付けで量が多いものが選ばれるようであれば、常の日のボリューム増を目指したり、直後の食事にはさっぱり系の物をご用意するという具合に、施設の調理側の選択の幅の拡大にもつながりますよね。

テイクアウトをさらに発展させて全国のスイーツをお取り寄せ。

スイーツそのものを力点にしてメニューをテコ入れしていく方向性もあります。

盛り付け方、飾り方も多様ですよね。

ですが、逆に普通の近所のスーパーのスイーツやお菓子の売り場も大事にしましょう。

羊羹や最中、伝統のビスケットなんかも、高齢者さんの食歴で大事なウエートを占めていたはずですからね。

近所で買って得られる物も、高齢になって障害を負うと自由に買えなくもなるものです。

いつでも馴染みの物が手元にある…選択して楽しめるというのは、とても大事な事ですよね。

是非、今一度、施設の食事、おやつのあり方、大勢を一括して簡単便利に管理する方法を見直してみてくださいね(*^▽^*)

まとめ

実際にあったレストラン併設施設の出来事でした。

今頃、どうなっているのかはリサーチ不足…今度、取材してみようかな。

現在のところ、施設で働いている私は、食事時の高齢者さんの表情観察をする。

特養だからか、話し声は職員の物ばかり…。

笑って楽しく食事をする高齢者さんは圧倒的に少ない。

食事にひたむきに真剣に食べている…というわけでもない。

施設での食事に興味が失せてしまっているのではないか?

そう思ったのが本記事のネタ元。

食事を楽しみにして、活気あふれる高齢者さんの笑顔が見たいなぁと思いませんか?

是非、個別性、食歴を活かすマネジメントを企画してみてくださいね(*^▽^*)

管理人
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