桃の節句は“ピンクの作戦会議”!~保育園児と楽しむ由来とご飯~

[ 3月の記事 ]

はじめに…ひな祭りって家族の「だいじょうぶ会議」です

3月3日が近づくと、家のどこかがふわっと明るくなります。ピンク、白、緑。お雛様の前に立つと、いつものリビングが「ちょっと特別な場所」に見えてくるから不思議です。保育園児くらいになると、子どもはもう空気を読む天才なので、「なんか今日は良い日っぽい!」を全身で感じ取って、テンションが1つ上がります。

でも、ここで親の心に小さな疑問が生まれます。「ひな祭りって、何をどう説明したら良いんだろう?」って。由来を語ろうとして、上巳だの厄ばらいだのと言いかけた瞬間、子どもの目がスーッと遠くを見るやつ……ありますよね。しかも手には、ひなあられ。話を聞く気配より、先に食べる気配が勝っている。ええ、分かります。あられは強い。

だからこの記事は、難しい言葉を出来るだけ使わずに、「保育園児に伝わる説明」と「親子で楽しめるポイント」を、物語みたいにまとめます。ひな祭りは“女の子の日”とよく言われますが、実際は家族みんなの「元気でいてね」を形にした行事です。つまり、年に一度の“だいじょうぶ会議”。可愛いお人形と、美味しいご飯の力を借りて、「今年も健やかに行こうね」と笑い合う日なんですね。

この先は、桃の節句がどうして生まれたのか、どう話すと子どもがニコニコで聞いてくれるのか、そして食べ物に隠れた意味まで、ちゃんと楽しく追いかけます。読み終わる頃には、あなたの家の桃の節句が、ちょっとだけ「思い出の濃い行事」になっているはずです。さあ、ピンクの作戦会議、開幕です。

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第1章…桃の節句の正体は“厄ばらいの日”だった!?~ひな人形の誕生秘話~

桃の節句って聞くと、まず頭に浮かぶのは「お雛様」「ひなあられ」「ちらしずし」辺りですよね。つまり、可愛い・美味しい・写真映えの三拍子。ところがこの行事、スタート地点は意外とシビアでして、元々は「季節の変わり目って体調崩しやすいよね…よし、ちゃんと気をつけよう!」という、昔の人の超まじめな生活防衛から始まっています。

そもそも“節句”という言葉は、ざっくり言うと「切り替えの日」です。季節が変わるタイミングは、気温も気分も生活も揺れやすい。今で言えば、寒暖差で鼻がムズムズしたり、なんとなく眠かったり、急に元気になって走り回ったり(子どもは年中走りますが)。昔は医療も栄養も今ほど整っていないので、こういう“揺れ”はもっと大きな出来事でした。だから「この日は皆で身を清めて、無事に過ごそうね」と、行事にしてしまったんですね。人間、ルールにすると強い。気持ちも整う。昔の人、賢いです。

そして3月3日。数字が揃って縁起が良さそうに見えるのに、何故か「用心しよう」と言い出したのも面白いところです。たぶん、昔の人はこう思ったんでしょう。「揃い過ぎてる日は、調子に乗ると足を取られる。気をつけよう」と。現代で言うなら、“良い感じの日ほど忘れ物する”みたいなやつです。あるあるです。遠足の日に限って水筒を忘れる、みたいな。だから3月3日は、お祝いで盛り上げつつも、心の片隅では「ちゃんと守ろうね」がセットになっていました。

ここで登場するのが“身代わり”の考え方です。昔は紙で作った人形に、自分の良くないものを移して川に流す「流し雛」という風習がありました。難しく言うと厄払いですが、子どもに話すなら「イヤなこと、紙のお人形にお願いして、バイバイするんだよ」くらいで十分伝わります。ポイントは“怖がらせないこと”。ひな祭りはホラーではなく、あくまで「安心するための工夫」なんです。お雛様って、見た目が優雅で静かですよね。あれ、実は「この家の子を守ります」っていう、超頼れるガード役の顔でもあります。

さらに面白いのが、ここに“雛遊び”が合体していく流れです。女の子が小さなお人形でごっこ遊びをする文化は昔からありました。家族の真似、生活の真似、社会の真似。遊びながら学ぶって、今も昔も同じです。そこに「身代わりの人形」の発想が結びついて、「遊ぶお人形」から「飾るお人形」へ、そして「守ってくれるお人形」へと、役割がどんどん育っていったわけです。お雛様って、ただ飾っているようで、実は文化の合体ロボなんですよ。ロマンがあります。

そして“桃”。なぜ桃なのか。これがまた、ちゃんと理由があって、桃の花が咲く季節だからというのはもちろんですが、昔から桃は「力がある果物」と考えられてきました。香りが良くて、みずみずしくて、どこか特別感がある。昔の人の感覚で言えば、桃は“いい気配のする食べ物”だったんですね。だから桃の花を飾ることは、「春の良い空気を家に招く」みたいな意味合いもあったのでしょう。

つまり桃の節句は、可愛い行事に見えて、その芯はとても優しい現実的な願いです。「季節の変わり目を元気に越えよう」「子どもが健やかに育ってほしい」「家族が今年も無事でありますように」。この“願いの束”が、ひな人形の前に並んでいると思うと、毎年の飾りつけがちょっと尊く見えてきませんか。

保育園児に話す時は、難しい歴史を全部言わなくて大丈夫です。親がまず「そういう日なんだ」と理解しておくと、子どもが「なんでお雛様いるの?」と聞いた瞬間に、ふわっと言葉が出ます。「お雛様はね、〇〇ちゃんが元気でいられるように見守ってくれるんだよ」。これだけで、ひな祭りは一気に“自分の行事”になります。あとは、ひなあられを1つ渡して、にっこり。話の続きを聞いてくれる確率が、体感で3倍になります。あられは、最強の協力者です。


第2章…保育園児に伝えるならコレ!~お雛様は皆を守るお人形なんだよ~

桃の節句を子どもに説明しようとして、つい大人の熱量が先に走ってしまうことがあります。「古来より上巳の節句は…」と言いかけた瞬間、子どもの目が“別の世界”へ旅立つあの感じ。ありますよね。保育園児は正直です。難しい言葉は、耳で受け止めずに空に流します。まるで雛流し。流れていきます。

だからここは、子どもの頭の中にすっと入る“短い言い方”を用意しておくのが勝ちです。ポイントは3つだけ。「おひなさま」「春」「元気」。この3つを結んで話すと、子どもは理解しやすくなります。

例えば、一番簡単なのはこうです。「3月3日はね、春が来たよってお祝いする日だよ。お雛様は、皆が元気でいられるように見ててくれるお人形なんだよ」。これで十分です。歴史の授業ではなく、家庭の行事ですから、子どもが安心してニコニコできたら合格なんです。

もし子どもが「なんでお人形を飾るの?」と突っ込んできたら、もう一歩だけ足してあげます。「昔はね、病気になったりケガしたりが今より多かったから、“イヤなことはお人形が受け持ってくれる”って考えたんだって。だから、お雛様に“いつもありがとう”ってする日なんだよ」。この“ありがとう”が大事で、怖い話にならずに、温かい話で終われます。子どもは“守られる”という言葉が大好きです。ヒーローがいる世界は安心だからです。

ここで、保育園児の反応がよくなる小ワザがあります。説明は長くしない代わりに、目で見て分かる体験を混ぜることです。例えば飾り付けを一緒にやって、「ここはお雛様のお家だよ」と言いながら、桃の花や飾りを置く。すると子どもは「私(僕)が作った感」を持てます。自分が関わった行事は、急に“自分ごと”になります。ここが強いです。

さらに、言葉の代わりに“役割”で説明してしまう手もあります。「お内裏様は、守る係。お雛様は、ニコニコ係。三人官女は、お手伝い係」。こう言うと、子どもは勝手に物語を作り始めます。「じゃあこの人はパトロール!」「この人はご飯作る!」みたいに、遊びのスイッチが入るんですね。雛人形は静かに座っていますが、子どもの脳内では既に動いています。脳内ひな劇場が開演してます。

そして、子どもが一番聞きたがるのは、だいたい“食べ物の理由”です。「なんでこのお菓子食べるの?」「なんでお寿司?」。ここで親が「知らん!」と言うと、子どもの興味はスンと消えます。だから次の章に繋がる形で、軽く前振りをしておくと良いです。「ひなあられとか蛤とかね、実は“元気でいようね”っていう意味が入ってるんだよ。後で一緒に見てみようか」。この一言で、子どもの頭の中に“続きがある箱”ができます。続きがあると分かると、子どもは意外と待てます。待てるけど、ひなあられは先に食べます。そこは譲りましょう。あられは強いので。

最後に、男の子がいる家庭への一言も入れておきたいです。桃の節句は女の子の行事と言われがちですが、家の中の空気は「家族みんなで元気に春を迎える」にしてしまった方が楽しいです。男の子が「これは自分のじゃない」と感じると、飾りを守る意欲が下がります。守る意欲が下がると、事件が起きます。ええ、事件です。だから言い切ってしまいましょう。「今日はみんなの日!春のお祝いの日!」。これで家庭内の平和がひとつ守られます。おひなさまだけでなく、親も守られます。

さあ、言葉の準備はできました。次は、いよいよ食べ物です。美味しい物には、だいたい意味が入っています。そして子どもは意味より先に口に入れます。順番は逆でも大丈夫。楽しくいきましょう。


第3章…食べ物こそ主役!~菱餅・ひなあられ・蛤…全部に“意味がある美味しさ”~

桃の節句で子どもが一番ワクワクするのは、正直に言って「お雛様の由来」より「食べるイベント」です。ここは胸を張って良いところです。大人だって同じですから。行事って、意味が分からなくても食卓が華やぐだけで“良い日”になりますよね。つまり桃の節句は、家族で春を迎えるための「美味しい儀式」。しかも、ただ美味しいだけじゃなくて、食べ物にそれぞれ願いが仕込まれているのが面白いところです。

まず、見た目からして勝っているのが菱餅です。ピンク・白・緑の3色が並ぶだけで、家の中が一気に春の顔になります。子どもに説明するなら難しく考えなくて大丈夫で、「ピンクは桃の花、白は雪が溶けた綺麗な空気、緑は新しい葉っぱ。春が来る順番が入ってるんだよ」と言うと、ふむふむ顔になります。実際の由来には諸説ありますが、家庭の説明としてはこのくらいがちょうど良いです。何より子どもは“順番”が好きです。順番が分かると、世界は理解できた気になるからです。

次に、ひなあられ。これがまた、手の平サイズの小宇宙で、カラフルで、つい口に放り込みたくなる危険な存在です。ひなあられの良さは「少しずつ色が違う」「食感が違う」「止まらない」の3点セット。桃の節句の場を盛り上げる、いわば小さな太鼓隊です。子どもには「春の色のお菓子だよ。みんなで元気に過ごせますようにって願いが入ってるんだって」と伝えると十分です。そこから先は、子どもが勝手に“自分の願い”を追加しはじめます。「じゃあぼくはプリンがいっぱい食べられますように!」みたいに。良いんです。願いは自由が一番です。

そして、蛤のお吸い物。ここは大人がちょっと語りたくなるポイントです。蛤って、貝殻がピッタリ合う相手が決まっているんですよね。別の貝殻同士だと、形が合わなくて閉じ難い。これが昔から「良いご縁」「ピッタリの相手」「大事にする繋がり」を表すものとして扱われてきました。とはいえ、保育園児に“良縁”を語ると早過ぎて時空が歪みますので、こう言い換えます。「この貝はね、ピッタリ合う相手がいるんだよ。だから“大切な人と仲良くできますように”っていうスープなんだって」。これなら子どもにも、ちゃんとあったかく届きます。

蛤を食べた後の貝殻も、ここで終わらせるのはもったいないです。洗って乾かして、簡単な“貝合わせごっこ”が出来ます。「この貝とこの貝、合うかな?」とやるだけで、子どもはすぐ夢中になります。行事って、食べて終わりより、遊びが一個つくと記憶に残ります。大人の心にも残ります。何故なら、その後の片付けが“作品回収”になるからです。気持ちが違います。

次は、ちらしずし。これはもう「お祝いのご馳走」の代表で、見た目の華やかさが強いです。具材を散らすだけで、普通の夕飯が急に“式典”になります。子どもと一緒に作るなら、ここは料理というよりイベントにしてしまいましょう。酢飯を混ぜる係、具を載せる係、最後に「上から飾る係」。役割があると、子どもは自分が戦力だと感じられます。戦力だと感じると、やたらと誇らしげになります。誇らしげになると、写真を撮りたくなります。写真を撮ると、毎年の恒例になります。恒例になると、桃の節句が“家の文化”になります。はい、ここまで来れたら勝ち確です。

飲み物で言えば、白酒の代わりに甘酒。甘酒は子どもでも飲めるタイプがありますし、昔から“元気を支える飲みもの”として扱われてきました。説明も簡単で、「これはね、体が温かくなる甘い飲み物だよ。春に向けて元気を溜めるんだって」。この言い方をすると、子どもは飲む前からちょっと元気になった顔をします。思い込みの力は偉大です。

ここまでくると、桃の節句の行事食って、実は全部“家族へのメッセージ”だと分かってきます。春が来るよ、元気でいようね、仲良くしようね、今年もよろしくね。食卓に並ぶのは料理だけど、見えないところに「言葉」が入っている。だから同じメニューでも、いつもより美味しく感じるんですね。

そして最後に、親の現実的な救いも書いておきます。全部を完璧に揃えなくても大丈夫です。菱餅がなくても、ピンクっぽいデザートがあれば春は来ます。蛤が手に入らなければ、具だくさんスープで十分です。大事なのは“家族で一緒にやった”という体験です。子どもは、豪華さより「一緒に作った」「一緒に笑った」を覚えています。大人も、後から思い出すのはだいたいそこです。ひなあられを床にぶちまけた事件すら、数年後には笑い話になります。だいたいの事件は、行事の味になります。

さあ次の章では、ここまでの“飾る・話す・食べる”を、さらに思い出に変える仕上げに入ります。遊び方、作り方、そして、ちょっと楽しい「お裾分け」。桃の節句は家の中だけで完結させても良いけれど、ひと工夫で春の輪が広がります。春は、広がると強いんです。


第4章…遊ぶ・作る・配るで大成功!~桃の節句でお裾分け大作戦と親子の思い出作り~

桃の節句って、飾って、食べて、写真撮って「はい終わり!」でも十分に楽しいんです。ところが、保育園児がいる家庭はここで終われません。何故なら、子どもは行事を“延長戦”に持ち込みたがる生き物だからです。飾りを見て「これ、明日も出しとく?」と言い、ひなあられを見て「これ、あと4回は食べられる?」と計算し、ちらし寿司の写真を見て「これ、保育園に持っていったら先生がびっくりするね」と夢を膨らませます。ええ、分かります。子どもの頭の中では、既に桃の節句が大型連休扱いです。

だから第4章は、桃の節句を“思い出に強く残す”ための仕上げです。コツはシンプルで、「遊ぶ」「作る」「配る」。この3つを、家庭の無理のない範囲で1つでも入れてしまうこと。すると桃の節句が、ただの行事じゃなくて「うちの家の春の名物」に成長します。

遊ぶのは“雛人形を守りつつ”が正解~保育園児は動きたい~

保育園児の“遊びたい欲”は、ひな壇の静けさと相性が悪いです。静かに飾る文化に、ダッシュ文化が突撃するわけですから。ここで親は、ただ注意するより「遊べる場所」を用意した方が勝ちます。

例えば、雛人形の前で「桃の節句ごっこ」を短時間だけやってしまうんです。「お内裏様役、誰?」「お雛様役、誰?」「三人官女役は……ママが3人やるのは無理だな!」みたいに、軽く寸劇にして笑う。ここでの目的は役になりきることではなく、家族で同じ場を共有して笑うことです。子どもは「今日の私はお雛様」と思えた時点で満足します。演技力は不要です。必要なのはノリです。

それから蛤の貝殻を使った“貝合わせごっこ”も、地味に強いです。ぴったり合う相手を探すだけなのに、何故か熱中します。保育園児は「当てっこ」「組み合わせ」が大好きです。見つかった瞬間の「合ったー!」が気持ち良いんですね。もし蛤がなくても大丈夫で、紙を半分に折って「同じ模様を探す」でも、同じ楽しさが作れます。行事の魂は、工夫で生き返ります。

作るときは“役割分担”がすべて~親の疲れを減らして子どもの満足を増やす~

桃の節句の料理は、豪華にしようとすると親が倒れます。倒れた親を見て、子どもは覚えます。「行事=大変」。これ、もったいないです。ここは潔く“親がラクで子どもが主役っぽい”設計にしてしまいましょう。

ちらしずしなら、具材を全部を綺麗に作り込まなくても良いんです。子どもが好きな具を少し足して、彩りが3色くらいあれば、もう桃の節句の顔になります。子どもには「載せる係」「混ぜる係」「最後に飾る係」を渡しましょう。ここで「味見係」も作ると、勝手にテンションが上がります。味見係は責任重大なので、何度も味見します。結果、ちょっと具が減りますが、問題ありません。行事とは、減った具材も含めて思い出です。

ひなあられや3色っぽいお菓子を活用して、簡易デザートを作るのもおすすめです。例えば小さめのカップにヨーグルトを入れて、上にイチゴやカラフルなお菓子を少し散らすだけで、子どもは「自分が作った春の宝物」みたいな顔をします。洗い物も少なくて済みます。親の勝利です。

そして、飾りも“作る”に入れていいです。折り紙で桃の花を作って壁に貼るだけで、部屋の空気が一気に春になります。雛人形がなくても、雰囲気は作れます。大事なのは、家の中に「今日の特別」が目に見える形であることです。

配ると“保育園の世界”に繋がる~お裾分けは親子の社会デビュー~

ここからが桃の節句の上級編で、でも実は一番優しいやつです。「お裾分け」。これをやると、桃の節句が家庭内イベントから“人と繋がる行事”に変わります。

女の子の家庭だけが主役、という形にしなくても良いんです。むしろ保育園の年齢は、男女関係なく「友だち」という世界が広がり始める時期です。だから男の子の家庭でも、桃の節句を楽しむ権利は100%あります。ここでおすすめなのが「小さな一品を、ありがとうの気持ちと一緒に渡す」という作戦です。

大袈裟にしなくて大丈夫です。例えば、ひなあられを小袋に分けて、可愛いシールを貼る。親がメッセージを書くなら、「いつも仲良くしてくれてありがとう。春も元気でね」くらいで十分です。子どもには「シール貼り係」を任せると、謎の職人魂が出ます。むしろ貼り過ぎます。貼り過ぎても可愛いので正解です。

渡す相手も、無理に広げなくて良いです。特に仲の良いお友達の家庭に1つだけでも、すごく温かい体験になります。受け取った側も嬉しいし、「家庭の味」や「家庭の工夫」が見えると、行事が一気に身近になります。子ども同士の距離も近づきます。親同士も、ちょっと話しやすくなります。こういう小さな交流が、保育園生活の安心に繋がっていくんですよね。

桃の節句は“完璧”より“記憶”~事件が起きてもだいたい成功~

最後に、親の心を軽くしておきたいです。桃の節句は、綺麗に飾れなくても良いし、料理が予定通りにいかなくても大丈夫です。むしろ、行事の日はだいたい何か起きます。ひなあられが床に散る。ちらし寿司の具が偏る。甘酒をこぼす。雛人形の前で子どもが謎のダンスを踊る。全部、後で笑い話になります。

大事なのは「今日は家族で春を迎えた」という実感です。子どもは、豪華さや正しさより、「一緒にやった」「笑った」「褒めてもらった」を覚えています。親も同じです。だから、遊ぶ・作る・配るのどれか1つでも入れられたなら、それはもう大成功の桃の節句です。

さあ、ここまで来たら締め括りです。桃の節句は女の子だけの行事ではなく、家族の皆が“元気で春を迎える”ための温かい日。まとめでは、男の子の家庭も含めて、保育園児の世界が広がる時期だからこそ出来る、一番優しい楽しみ方を、もう一段だけ気持ちよく整理して終わりましょう。

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まとめ…女の子の日?~いえいえ皆でニコニコになる日です~

桃の節句は「女の子のお祝い」と言われることが多いけれど、ここまで読んでくださった読者のあなたなら、もう気づいているはずです。これは本当は、家族みんなの「元気でいてね」を形にした日なんですよね。春の入口は、ふわっと優しい顔をしているのに、寒暖差や新生活で体も心も意外と揺れやすい。だからこそ昔の人は、3月3日を行事にして、ちゃんと立ち止まって、整えて、笑って、食べて、「よし、今年も行こう」と背中を押し合ったのでしょう。

保育園児くらいの子どもにとっても、桃の節句はちょうど良い“心の栄養”になります。お雛様を見て「今日は特別」と感じられて、食卓が華やぐだけで気分が上がって、親が短い言葉で「守ってくれる日だよ」と伝えるだけで安心が増える。つまり、難しい歴史の暗記ではなく、家庭の中で「行事って楽しい」を体で覚えるチャンスなんですね。

そして行事食。菱餅も、ひなあられも、蛤も、ちらしずしも、全部が「元気」「繋がり」「春」のメッセージを持っていました。意味を全部言えなくても大丈夫です。親がほんの少しだけ理解して、子どもにふわっと言葉を渡してあげれば、子どもは自分の世界で行事を育てていきます。だいたい、子どもは意味より先に食べますし、先に食べても行事は成立します。そこが桃の節句の優しさです。

さらに、遊ぶ・作る・配るのどれか1つでも入れられたら、桃の節句は“記憶に残る行事”へ進化します。折り紙の桃の花でもいいし、シールを貼った小袋のお裾分けでも良い。完璧な段取りより、家族で笑った瞬間の方が、何倍も強く残ります。ひなあられを床に散らした事件すら、数年後には「今年も来たね、その季節」と笑える家族の名場面になります。行事って、事件も含めて味なんです。

男の子の家庭も、遠慮はいりません。保育園の世界は“友だち”が中心で、子ども同士の関係がぐんぐん広がっていく時期です。だからこそ桃の節句を「家族の春のお祝い」として楽しんで、仲良しのお友達に小さなお裾分けをしてみる。そうすると、家庭の中の行事が外の世界と繋がって、子どもは「自分の家の楽しさを人に渡せた」という大きな経験になります。親にとっても、少しだけ人との距離が縮まる、温かい切っ掛けになります。

桃の節句は、ひな人形を飾る日であり、行事食を楽しむ日であり、親子の“春の作戦会議”の日でもあります。今年の3月3日は、どうか気楽に、でも心はたっぷり込めて。子どもに「大好きだよ、元気でいてね」を、食卓と笑い声で届けてあげてくださいね。

今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m


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