一年が腹ペコで覚えられる!~季節行事と“食べ時”カレンダー完全版~

[ 介護現場の流儀 ]

はじめに…カレンダーより胃袋が先に覚える行事の歩き方

「来月って、何か行事あったっけ?」――この問いに強いのは、カレンダーでも手帳でもなく、だいたい胃袋です。お雑煮の湯気を思い出した瞬間に「1月だな」と分かり、桜餅の香りで「春が来た」と察し、そうめんを見ると反射で「夏だ」と判断しがち。人間って、割りと食べ物で季節を覚えているんですよね。

この記事では、1年の行事を「冬=12〜2月/春=3〜5月/夏=6〜8月/秋=9〜11月」の感覚で辿りながら、一緒に親しまれてきた行事食もまとめてご紹介します。昔からの行事には、験担ぎや願掛けだけじゃなく、「その時期に体が欲しがるもの」「旬を美味しく食べる知恵」「家族や仲間で集まる理由作り」みたいな、生活の工夫がギュッと詰まっています。

もちろん、地域で違ったり、日にちが毎年動くもの(春分・秋分、復活祭など)もありますし、ここに書くのは“だいたいこの辺にあると助かる”実用寄りのまとめです。保育園や家庭のちょっとした会話のネタにもなりますし、高齢者施設や集まりの行事作りでも「何を出すと季節感が出る?」のヒントになります。読むうちに「よし、今年はこの行事だけはやってみよう」と1つでも思えたら、もう勝ちです。

さあ、カレンダーを開く前に、お腹の方を先に準備していきましょう。気づけばあなたも、行事に強い“季節の食いしん坊”になっているはずです。

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第1章…冬(12〜2月)~年末の締めから節分まで「寒いほど旨いものが増える季節」~

冬の行事って、だいたい空気が冷たい顔をして近づいてくるのに、食べ物だけはやたら温かいんですよね。外は凍えるのに、台所は湯気と出汁の香りで「ここだけ春かな?」みたいな顔をし始めます。冬は、体を守るための知恵が“美味しい形”で残りやすい季節。つまり、正しくはこうです――冬は寒い。だから食べる。食べるために行事がある(たぶん)。

12月~「締め切り月間」なのに食は優しい~

12月は、気持ちが忙しい割りに、食べ物は意外と落ち着いています。まず「すす払い(正月事始め)」辺りで、家も心も「さあ片づけよう」と言い出すのに、いきなり“鯨汁”みたいな渋いメニューが出てきたりして、急に大人の階段が現れます。昔の行事食って、ちょいちょい昭和より深いところから来ますね。

そして冬至。これはもう、言い訳が完璧です。「かぼちゃ食べよう。だって冬至だから」「“ん”が付く食べ物も良いらしいよ。だって運が盛れるらしいから」。食べる理由に困らない日、冬至。言葉の力でカロリーが正当化される、最強の祝日級イベントです。しかも、かぼちゃは甘くて食べやすいので、家でも施設でも“季節の一皿”になりやすいのがありがたいところ。

クリスマスは、伝統というより現代の年中行事ですが、これも立派な「集まる理由」。チキンやケーキの存在感が強過ぎて、もはや説明不要な勢いです。大事なのは「豪華にする」より「それっぽくする」。例えばケーキが難しければ、苺やフルーツで色を作るだけでも“クリスマス感”は出ます。行事って、意外と雰囲気で勝てます。

最後に大晦日。年越し蕎麦は、締めの儀式として強い。1年分の「お疲れ様」を、ツルッと流してくれる感じがします。ここはもう、家族でも職場でも「今年もいろいろあったなぁ」と言いながら、蕎麦の湯気に全部預けてしまいましょう。言葉にしなくても、蕎麦が代わりにまとめてくれます。

1月~「おめでとう」の連打で胃袋が忙しい~

1月は、お正月(松の内、三箇日など)から始まり、食のイベントが連続します。おせち・お雑煮・お屠蘇・福茶……と、いきなり“縁起”がフル装備で襲ってきます。ここでのポイントは「全部を完璧にやらなくて良い」。どれか1つ、“これが我が家の正月”を決めるだけで十分です。お雑煮なんて特に、地域差があって当たり前。正解が多い料理は、作る側が強いのです。

7日の人日の節句は七草粥。正月のご馳走で盛り上がった胃袋が、「……ちょっと休ませてもらって良い?」と言い出す頃に、ちょうど良い顔で登場します。七草粥は、食べる意味も分かりやすくて説明もしやすいので、子どもにも伝えやすい優等生行事です。

成人の日は、お祝いにお赤飯。ここでお赤飯が出てくると、「人生の節目って、結局もち米で出来てるんだな」としみじみします。初釜は、お茶とお菓子で“年の始まりの整え”をする感じがあって、気持ちがしゃんとします。忙しい人ほど、お茶の時間って効きますよね。心の姿勢が戻ってくる。

鏡開きは、おしるこ・ぜんざい・揚げ餅などで「おもち第二シーズン」が始まります。正月におもちを食べて、鏡開きでまた食べて、小正月で小豆粥、二十日正月でも小豆や麦飯……冬は小豆が働き者です。豆は“地味だけど頼れるベテラン”みたいな存在で、毎年ちゃんと場を締めてくれます。

2月~節分で切り替えて春にバトンを渡す~

2月は、短いのにイベントが濃い。節分はその代表で、福豆や恵方巻き、鰯、けんちん汁など、「守り」と「切り替え」の食が並びます。豆まきの良いところは、理屈抜きで楽しいところです。大人も子どもも、豆を投げられる“正当な日”って、ほぼ節分しかありません。行事って、日常では許されない遊びが混ざるから、記憶に残るんですよね。

初午はいなり寿司など、油揚げ系が目立ちます。手軽に“それっぽさ”が出るので、忙しい時ほど助かる行事です。事八日(針供養)は、暮らしの道具に「ありがとう」を言う日。御事汁(六質汁)などの素朴な行事食が出てくると、冬の終盤らしい落ち着きが出ます。「派手じゃないけど、ちゃんと大事」って感じがします。

そしてバレンタインデー。これは完全に現代行事ですが、冬の中で一番“遊びやすい日”でもあります。チョコが正解というより、「甘いものを口実に、ちょっと優しくなる日」くらいのノリで良い。寒い時期は、心も体も甘さに救われます。科学的にも、たぶん。

冬の行事は、全体として“体を温めて、心を整えて、春に向かう準備をする”流れになっています。次の章では、3月からの春――出会いと門出と、何故かお赤飯が増える季節へ進みましょう。


第2章…春(3〜5月)~ひな祭りから端午へ一直線「花と出会いとお赤飯が多い季節」~

春は、空気が緩むのに予定は増える、ちょっと不思議な季節です。寒さが抜けてくると人の心も外に向かって動き出して、「よし、新しいことを始めよう」と言いながら、何故か手には団子や赤飯が握られている。春はつまり、“気分のスタートダッシュ”と“食のスタートダッシュ”が同時に来る季節なんですね。

3月~お祝いと切り替えが同じテーブルに並ぶ月~

3月は卒園・卒業などの節目が多く、食卓にも「おめでとう」の空気が広がります。尾頭付きの鯛やお赤飯が登場しやすいのは、「言葉にし難い気持ちを、料理が代わりに言ってくれる」からかもしれません。大袈裟にしなくても、赤い色が少しあるだけで場の雰囲気がパッと明るくなるのが、春の凄いところです。

そして上巳の節句。ちらし寿司や蛤のお吸い物、菱餅、ひなあられなど、“可愛さ”と“縁起”が共存するイベントです。ちらし寿司は盛り付けが自由なので、家でも施設でも工夫しやすいのが強みですね。具材を細かく刻んでも、彩りを意識すればちゃんと華やかになります。大事なのは「完璧」より「それっぽさ」。ひな祭りは雰囲気勝負で勝てます。

ホワイトデーは、現代の行事として軽やかに楽しむのがちょうど良い日です。甘いものに名目が付く日は、人が優しくなりやすい。普段言えない「ありがとう」が、飴や焼き菓子に乗って届く感じがします。ここは深く考え過ぎず、笑って受け取るのが正解です。

お彼岸は、春の中で一番“静かに整う”時間です。ぼた餅やおはぎは、甘さの中にきちんとした落ち着きがあります。旬の花や果物を添えるだけでも季節感が出るので、手間をかけ過ぎずに「春の手触り」を作れるのが良いところです。ちなみに、復活祭(イースター)は年によって日付が動きますが、卵料理で遊べる日として春の話題に混ぜやすい存在です。卵は便利で強い。春の食卓の万能選手ですね。

4月~花が咲くと食卓まで明るくなる~

4月は入学式や入社式など、新しいステージに立つ人が増える月です。ここでもお赤飯がよく出てきますが、春のお赤飯は「気合い」というより「背中をそっと押す」役目に見えます。頑張れ、でも無理すんなよ、と、もち米が言っている。たぶん。

二十四節気の清明は、空気が澄んで生命がきらきらしてくる頃。昔の暦の言葉って、詩みたいで良いですよね。花祭り(灌仏会・仏生会)の甘茶も、春らしいやさしい甘さの代表格です。派手さはないけれど、「春ってこういう味だよね」と思わせてくれる雰囲気があります。

そしてお花見。これはもう、行事食というより“行事そのものが弁当を呼ぶ”イベントです。花見団子、桜餅、花見弁当。外で食べると、同じ料理でも体感2割おいしくなる不思議があります。遠出が難しい時でも、桜っぽい色合いの小鉢や甘味があるだけで「今日は花見です」と宣言できます。宣言した者勝ちです。

5月~子どもの季節は大人も元気をもらう~

5月は、春の終盤なのにエネルギーが強い月です。八十八夜は新茶の季節で、香りが季節を運んできます。お茶を飲むだけで「春が深くなったな」と感じるのは、日本人の体にちゃんと季節のセンサーが付いているからかもしれません。茶粥のような素朴な食べ方も、忙しい日にはありがたい存在です。

そして端午の節句。柏餅やちまき、菖蒲酒など、“守る”ための食と香りが揃います。柏の葉は新芽が出るまで落ちないことから縁起が良いと言われますが、要は「頑張って繋いでいこう」という願いが込められているんですよね。鰹や鰤など力強い魚が話題に上がるのも、春から夏へ向かう体作りの知恵っぽくて納得です。

春の行事をひとことで言うなら、「始まりの連続で、心が前を向く季節」。だから食卓も、明るく、やさしく、少し華やかになります。次の章では、夏(6〜8月)へ。氷・梅雨・そうめん・土用――体力を“食で守る”季節に突入します。


第3章…夏(6〜8月)~氷・梅雨・そうめん・土用「体力を食で守る季節」~

夏の行事食は、ひとことで言うと「体を守るために、美味しく手を抜く天才」です。暑いと台所に立つだけで修行なのに、昔の人はそこにちゃんと“意味”まで乗せてきます。冷やして、さっぱりさせて、でも栄養は落とさない。しかも「今日は行事だから」と言えば、家族も納得しやすい。夏は、食の口実が強い季節です。

6月~氷と梅雨と和菓子の底力~

6月の話題として面白いのが「氷の朔日」。昔は氷が貴重だったので、氷にまつわる行事があるだけで“季節の贅沢感”が出ます。現代なら氷そのものは冷凍庫にありますが、行事としてのポイントは「暑さに向けて体を整えるぞ」という宣言。氷菓子や、ひんやりするおやつを用意するだけでも、十分に雰囲気が立ちます。ここで大事なのは、冷たさを楽しみつつも、体がびっくりしない程度にゆっくり味わうこと。氷は急ぐと強いんです、いろんな意味で。

梅雨に入る頃(入梅)は、空気が重たくなって食欲も気分も落ちがちです。そんな時に話題にしやすいのが「梅雨イワシ」。脂がのる時期の魚を上手に食べて、じめじめに負けないぞ、という発想が良いですよね。焼く・煮るだけでも立派な“季節の一皿”になります。

そして夏至。地域によって食べるものは様々ですが、半夏生餅やタコ、田楽などが出てくるのは「ここから本格的に暑くなるから、踏ん張れよ」というメッセージに見えます。タコは噛む回数も増えやすいので、食べ方を工夫しながら“夏の力”として取り入れるのも良いところです。

6月の締めが「夏越しの祓」。ここで登場する「水無月」は、見た目も可愛くて話題にしやすいのが強みです。和菓子は“ちょっとだけで満足感が出る”名人なので、暑い時期の行事食として本当に優秀。6月は全体的に、派手さより「整える」が主役です。

7月~七夕のそうめんは涼しさの正装~

7月に入ると、いよいよ夏が本気を出してきます。ここで出てくる「半夏生」のタコ文化も面白いのですが、やっぱり語りやすいのは七夕。七夕の行事食としてそうめんが登場するのは、涼しさと食べやすさが両立しているから。暑い日の正解って、だいたい“冷たい・ツルッといける・準備が軽い”なんですよね。七夕は、願いごとを書きつつ、食卓は手堅くまとめる。ここに日本の知恵を感じます。

お盆も夏の大きな節目で、精進料理やそうめん、白玉団子などが話題になります。お盆の食は「賑やかに食べる」というより、「思い出しながら食べる」空気があるのが特徴です。だからこそ、豪華さよりも“いつもの味”が強い。誰かの好物を一品混ぜるだけで、その場の雰囲気がスッと整います。

そして土用の丑の日。うなぎが有名ですが、土用餅、しじみ、卵、梅干し、そして「名前に『う』が付く食べ物」など、やたら選択肢が多いのが面白いところです。つまり土用はこういうことです。「暑いから、何でも良いから食べて生き残れ」。昔の人、言い方は優しいけど目的がストレートで好きです。うなぎが難しい時でも、食べやすい形で“土用っぽい一品”を作れれば、季節のイベントとしてちゃんと成立します。

8月~真夏は“食べる行事”で体力を繋ぐ~

8月は、暑さのピークでありながら、行事はちゃんとあります。八朔の祝いのように、節目を意識する風習もあり、黒ごま粥(尾花粥)などの話題が出てくるのが渋くて良いんですよね。真夏に粥?と思いきや、食欲が落ちる時期ほど、消化に優しいものが助けになります。夏の粥は「弱った体を責めない」優しさがあります。

そして8月もお盆。家族が集まる時期で、食卓がいつもより“人の気配”で温かくなります。夏は冷たいものばかりになりがちですが、だからこそ温かい汁ものや、喉越しの良い一品があると安心します。冷たい・温かいを上手く混ぜると、夏の食卓はグッと疲れ難くなります。

夏の行事食に共通しているのは、「暑さを受け止めつつ、体力を落とさない」工夫です。冷たさで涼み、さっぱりで食欲を助け、節目の行事で気持ちを切り替える。夏は派手に戦う季節ではなく、上手にやり過ごす季節。だからこそ、行事食が味方になります。

次の章では、秋(9〜11月)へ。月見と栗と団子が手を組み、食卓が“実りモード”に切り替わる季節に進みましょう。


第4章…秋(9〜11月)~月見と栗と団子の三段活用「実りで心が太る季節」~

秋は、空が高くなって気持ちがス~ッと軽くなるのに、食卓だけはどんどん重くなっていく季節です。何故なら、栗・芋・豆・かぼちゃが「出番です」と名乗りを上げてくるから。しかも月見という強力な口実まで付いてきます。秋はつまり、“食べたい気持ちに理由がつく季節”。これはもう勝ち確です。

9月~菊で整えて月でとろける~

9月の重陽の節句(9日)は、菊を愛でて、菊酒や栗ご飯、秋茄子などで「秋の入口」を丁寧に味わう日です。春が華やかなら、秋は上品。香りや色で季節を感じるので、派手にしなくても“それっぽさ”が出しやすいのがありがたいところです。菊の和菓子なんて置くだけで空気が急に落ち着きます。食卓に品が宿るって、こういうことなんですね。

敬老の日(第3月曜日)は、言葉で言うと照れくさい感謝を、料理が代わりに言ってくれる日でもあります。お赤飯がここで登場するのは、やっぱり強い。お祝いの食べ物って、誰かを主役にする力があります。豪華にしなくても「今日はあなたの日です」が伝わるのが、赤飯のすごさです。

お彼岸(秋分の日の前後)は、春と同じく、静かに整う時間。おはぎを食べると、甘さの中に“きちんと感”があって、気持ちが落ち着きます。忙しい日々の中で、手を止める理由があるって大事ですよね。季節の節目は、心のメンテナンス日でもあります。

そして秋の主役級イベント、お月見(十五夜・芋名月)。月見団子、里芋、栗ご飯、豆など、「実り」を味わうメニューが並びます。ここでのポイントは、月を見ながら食べるという行為そのもの。実際に月が見えなくても大丈夫です。雲が厚くても「今日は月見の予定だったんですけどね」と言いながら団子を食べた時点で、もう月見は成立しています。月は、心の中に出すものです(団子と一緒に)。

10月~もう一回月を見て仮装で笑う~

10月のお月見は十三夜(豆名月・栗名月)などが話題になります。9月に月見をして、10月にもまた月を見る。ここが秋の凄いところです。「月って、こんなに何度も見て良いんだ」と気づいた瞬間、季節の楽しみが増えます。栗や豆の料理をもう一度楽しめるのも最高です。秋は“おかわりが許される季節”なんですよね。

そしてハロウィン(31日)。これは現代行事ですが、秋の中で一番“遊びやすい日”です。かぼちゃとお菓子が並ぶだけで、家でも施設でも空気が明るくなります。しかも、仮装は本格的じゃなくて良い。ちょっとした飾りや色味で十分に楽しい。秋の終盤に、笑いで温度を上げる行事としてとても優秀です。

11月~火と餅と感謝が集まる「締めの実り」~

11月は、秋の締め括りとして“静かに濃い”行事が増えます。神迎えの朔日(1日)や、亥の子の祝い(第1亥の日)など、昔ながらの節目が残っていて、亥の子餅のような行事食が出てきます。ここで感じるのは、季節の変わり目を丁寧に受け止める文化の優しさです。派手じゃないけれど、ちゃんと温かい。

火焚き神事のように「火」が関わる行事もあり、京都の“まるもち”の話題などは、聞くだけで香ばしさが漂ってきます。寒さが近づくと、人は自然と温かいものに寄っていきますよね。秋が終わる前に、火の温もりを食べ物で先取りする感じがします。

七五三(15日)は、千歳飴とお赤飯で「成長おめでとう」を形にする日。飴の細長さに「長く元気でね」という願いが込められているのが、いかにも日本の行事らしくて好きです。十日夜や十六団子の日のように団子が登場する日もあり、秋は本当に団子が働き者です。月を見ても団子、節目でも団子。団子は秋の社畜説があります。

そして忘れちゃいけない、ボジョレーヌーボー解禁日(第3木曜日)。これは行事食というより“行事飲料”ですが、「今年もこの季節が来たな」と感じる切っ掛けとして強い存在です。大人の秋の合図ですね。無理に背伸びせず、楽しめる範囲で季節を味わうのが一番です。

締めは勤労感謝の日(新嘗祭・23日)。新米のありがたみを噛みしめる日で、言ってしまえば「今年の実りに、ちゃんとありがとうを言う日」です。秋は収穫の季節だからこそ、食べることが“感謝の形”になりやすい。最後にここへ着地するのが、すごく綺麗な流れだなと思います。

秋は、見上げれば月、足元には実り、口に入れれば栗と芋。心が落ち着くのに、何故か食欲は落ち着かない。そんな季節です。次の「まとめ」では、この1年の行事と行事食を、日常にどうやって無理なく取り入れるか――“頑張らないのに季節感が出るコツ”を、いい感じに締めていきますね。

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まとめ…結局は一番強いのは季節を口に入れて楽しめる人説

ここまで1年をグルッと見てくると、行事って“特別な日”というより、「日常を良い感じに区切ってくれる目印」なんだなぁと感じます。寒い時期は体を守る食べ方が増え、春は門出を祝う味が並び、夏は涼しさと体力のやりくりが主役になり、秋は実りで心までふっくらしていく。つまり行事食は、昔の人から届いた“季節の取扱説明書”みたいなものなんですよね。しかも美味しい。そりゃ残ります。

とはいえ、全部を完璧にやろうとすると、行事が味方じゃなくて敵になります。おすすめは「この季節はこれだけはやる」を決めること。冬ならお雑煮か鏡開き、春ならちらし寿司か桜餅、夏なら七夕のそうめんか土用の一品、秋なら月見団子か栗ご飯。たった1つでも“我が家(我が現場)の定番”があると、季節が勝手に整っていきます。行事は、頑張るほどじゃなくて、続くほど強いです。

それから、地域差や家庭差があるのは当たり前で、むしろそれが面白いところです。「うちはこう」「あなたのところはそうなんだ!」が生まれると、食卓に会話が増えます。会話が増えると、行事はただの料理から“思い出の装置”に進化します。月が見えなくても月見が成立するように、完璧な条件じゃなくても行事は成立します。宣言した人が勝ちです。「今日はそういう日」って言った瞬間から、もう勝ってます。

そして最後に、一番大事なことをこっそり言うと、行事食は“食べる量”より“味わい方”で満足度が決まります。小さくても季節の色が入っている、香りがある、ひと口目をゆっくり食べる。これだけで「ちゃんと季節をやった感」が出ます。忙しい時ほど、派手なことより、ひと口の雰囲気作りが効きます。

1年は長いようで、意外とアッという間です。だからこそ、行事を上手に使って、暮らしに「区切り」と「楽しみ」を増やしていきましょう。カレンダーを見なくても、ふと桜餅の気分になったら春の合図。そうめんが恋しくなったら夏のサイン。栗が気になったら秋が来た証拠です。胃袋が季節を覚えてくれるようになると、毎日がちょっと面白くなりますよ。

今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m


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