二十四節気と七十二候で巡る日本の春の季節にあなたへ贈るトリセツ

[ 春 の記事 ]

はじめに…春はあけぼの…って結局いつからなの問題

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春って、気づけばやってきて、気づけば過ぎ去ってる。

が咲いたと思ったらもう散ってるし、スギ花粉が飛び始めたら季節はすでに加速装置ON。

ところで、あなたはご存じでしたか?

日本では“春”がカレンダーとは別のルールで始まってるってことを。

あの「立春」というちょっとシュッとした名前のあれ、実は春のスタート合図だったんです。

しかも、それだけじゃないんです。

日本の季節は“二十四節気”とか“七十二候”という、なんだか漢字が多めのややこしそうな方式で、しれっと細かく分けられているんです。

さて、今日のテーマはただひとつ。

「春って、いつから春なのか?」

答えは、あなたの鼻がムズムズするあの頃かもしれませんし、風がやさしく背中を押すあの瞬間かもしれません🩷。

さあ、暦という名の秘密のマップを広げて、いざ春の旅へ、いっしょに出発してみませんか?

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第1章…立春は季節のフライングスタート!?春の入り口の立ち見席より実況中継


「暦の上では春です」――ニュースでもラジオでもよく耳にするこの一言、実はちょっとした季節界のフライングスタート宣言なのです。

まだまだ外は寒くて、こたつにみかんが似合いすぎる頃。

なのに「立春です」なんて言われたら、「えっ…この気温で!?」と、カーディガンを羽織りながらつぶやいてしまいそうになりますよね。

でもそれもそのはず。

立春とは“実感する春”ではなく、“始まりの合図”なのです。

この立春、だいたい毎年2月4日頃に設定されていて、「立夏の前日」までを暦の上で“春”としています。

つまり、春のスタートは2月上旬、ゴールは5月5日頃の立夏前夜。

節分で豆をまいた翌日に、もう春のチャイムが鳴っているなんて、なんとも日本らしい情緒です。

桜も咲いていなければ、草木もまだ控えめなこの時期に「春、はじめました」と言えるその潔さに、ちょっと憧れすら覚えます。

この区切り方は、昔の人々が農作業や季節の変わり目を読み解くために生み出した、知恵と観察の賜物。

気温の上昇や虫の活動、草木の芽吹き…そうした自然の変化を長年にわたり観察し、カレンダーでは表しきれない“空気の気配”を記録してきたわけです。

しかもそれを、二十四個に分けたり、さらに七十二個に細分化したりする丁寧さ。

気象予報士もびっくりな仕事ぶりです。

そう考えると、立春の頃に「まだ寒いのに春って…」と肩をすくめていた自分が、ちょっぴり申し訳なく感じてきたりして。

だって、春は気温じゃなくて“気配”で始まるものだったんですから🩷。

さあ、暦の上の春の一歩目。

まずはこの“立春”を感じることから、あなたの春の旅が始まります。

ストーブの前でもいい、マフラーぐるぐる巻きでもいい。

そっと春を見つける、その視線がもうすでに春の仲間入りかもしれません。

第2章…二十四節気は季節の段取り表!?~春バージョン限定公開中~


日本の季節は四季だけじゃ説明しきれない。

そう感じた昔の賢人たちが、「春夏秋冬ってざっくりしすぎじゃない?」と、しれっと四つの季節を二十四個に細かく割った――それが二十四節気というやつです。

まるで季節のカレンダーに、こまごまと付箋を貼りまくったかのようなこのシステム、春だけでもなかなかの見ごたえ。

たとえば立春。

これはもう春のスタート合図ですね。

「よーい、春!」みたいな。

2月4日頃がその日とされ、寒さ真っ盛りの中での“春始めました宣言”です。

そしてその約2週間後には「雨水(うすい)」がやってくる。

ひな祭りもありますし、名前からしてちょっとロマンチック。

雪が雨に変わる頃だそうで、言われてみれば、なんとなく傘を新調したくなる時期。

続いて3月6日頃の「啓蟄(けいちつ)」。

これは冬眠していた虫たちがゴソゴソと地面から出てくるあたり。

家の中でたまたま見つけた小さな虫に、なんだか春を感じてしまったあなた、それ、啓蟄センサーがしっかり作動してる証拠です。

自然とのリンク率、高めですね。

3月21日頃には「春分(しゅんぶん)」が登場します。

お昼と夜の長さが同じくらいになるこの日は、昼寝してても怒られない気がするし、なんとなく心がまあるくなります。

お彼岸の中日でもあり、ご先祖様も「あ、もうすぐ春か」と思っているかもしれません。

4月に入ると、「清明(せいめい)」という、すがすがしい名前が現れます。

これは万物が清らかで明るく、生き生きとしてくる頃。

たしかにこのあたりで草木が一気に“スイッチオン”し始めて、あらゆる花が「やあやあ」と咲き始める。

まるで自然界の大運動会の開会式。

そして「穀雨(こくう)」。

4月20日頃、穀物に恵みの雨が降り注ぐイメージです。

農家の方々はそろそろ田んぼと本気で向き合う頃。

空の雲も「さあ本気出すか」とばかりに張り切って、しっとりした優しい雨を落としてくれます。

こうして季節は、ただ「あったかくなったね」だけでなく、「あ、今は草木が笑ってる頃」「あ、虫が出てくる頃」と、名前とともに進んでいく。

まるで自然がちょっとした舞台のように感じられてくるから不思議です。

どこかの誰かが舞台袖からそっと声をかけて、「はい、次のシーンいきますよ〜」と指示を出しているような、そんな息遣いが、春の二十四節気にはあるのです🩷。

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第3章…七十二候は季節のつぶやき帳!?~細かすぎて伝わる春の気配~


もしも春がSNSをやっていたら、きっと毎日「今日のつぶやき」を投稿してくれるはず。

それくらい繊細で、やさしくて、ちょっぴり詩的。

そんな春の声をこっそり集めたのが、七十二候という暦の世界です。

なんと春だけで24もの“つぶやき”があるんです。

しかもそれぞれが5日ごとのリズムで交代。

ひとつひとつがまるで季節の短編小説のようで、読み解けば読み解くほど春の奥深さが見えてきます。

たとえば、2月初旬には「東風解凍(はるかぜこほりをとく)」なんて素敵な名前が登場。

氷を溶かす春風がテーマです。

まだまだ冬の背中にしがみついていた空気が、ふわっとほどけてくるような、そんな日。

続く「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」では、ウグイスが山で歌い始める頃とされています。

鳴き声はまだぎこちなくても、「おっ、そろそろ春のライブ始まる?」と耳を澄ましたくなる瞬間です。

そして氷のすき間から魚がぴょんと跳ねる「魚上氷(うおこおりをいずる)」。

言葉のリズムまで楽しい。

どこかの池でボヨンと跳ねた魚が「うわ、まだ寒いわ」なんて顔してるのが見えてきませんか?

3月になると、もう春の気配は止まりません。

「草木萌動(そうもくめばえいづる)」で芽がぷつぷつと顔を出し、「桃始笑(ももはじめてさく)」では桃の花が咲きながら“笑っている”ことになっています。

なんて朗らかで穏やかな表現。

誰かの心がふわっとほどける、そんな空気感まで伝わってきそうです。

中には「雀始巣(すずめはじめてすくふ)」なんて、巣づくり報告もあれば、「雷乃発声(かみなりすなはちこえをはっす)」という、雷がつぶやき始める日も登場します。

しかも“発声”って。

まるでカラオケでウォーミングアップしてるみたいで、思わず「さん、音程チェック中?」とツッコミたくなります。

4月になるとさらにカラフルに。「玄鳥至(つばめきたる)」ではツバメが南から帰ってきて、「虹始見(にじはじめてあらはる)」では雨上がりに空へ七色の橋がかかります。

そして「牡丹華(ぼたんはなさく)」で締めくくる春の候。

まるで季節が満開のドレスを着てフィナーレを迎えるような、美しきラストです。

これら七十二候のすべてが、風の動きや虫の行動、空の表情や花の芽吹きを、たった五日間の中で描こうとした試み。

なんとも日本らしい、美意識のかたまり。

たとえ気づかなくても、そっとそばにある。まるで「どうせ見てないでしょ」と言わんばかりに、春は密かにつぶやいています。

あなたの暮らしにも、そのつぶやきがひとつでも届きますように🩷。

第4章…春の季語と行事は花より団子…いや花も団子も全部のせ!


春のすごいところって、“みんなが勝手に盛り上がる”ところにあると思うんです。

寒い寒いと震えていた日々が、ある日ふとポカポカになって、誰かが「春じゃない?」って言い出した瞬間から、そこらじゅうでイベントの花が咲き始める。

暦の上の立春から始まって、卒業式、入学式、雛祭り、お彼岸、お花見…と、もう行事がめじろ押し。

お正月が“開幕の儀”だとしたら、春はまさに“開放の宴”。

ふわふわした空気に誘われて、つい財布の紐も緩みがち。

気づけば和菓子屋さんの「桜餅」や「草餅」の札に釣られて、お団子までお持ち帰りしてしまう罪な季節です。

もちろん、ただの食べ物イベントじゃありません。

春は日本語の魔法が炸裂する季節でもあるんです。

季語の世界では、桜はもちろん、霞、朧月、風光る、春雨、花嵐、芽吹き…と、美しい言葉たちが次々と登場。

詩人じゃなくてもつぶやきたくなるような言葉が、空に、風に、光に、ふわっと混じっています。

もうこれは、日本語で春を味わう“音と言葉のビュッフェ”状態。

さらに、行事がただの予定じゃなくて、ちゃんと意味を持ってるのも春のすごいところ。

卒業式では別れの涙がぽろりとこぼれ、入学式では希望の風が吹き抜ける。

お花見は、桜が散るのを見ながら「この瞬間を全力で楽しむぞ」と謎の決意を固めたり。

ひとつひとつの行事が、まるで人の心の成長ストーリーとリンクしていて、見ているうちに「私も春に何か始めようかな」なんて気持ちになるのが不思議です。

そして忘れちゃいけないのが、春という季節の“顔出し出演”たち。

桜に始まり、、桃、チューリップ、菜の花…まるでファッションショーのように次々と舞台に登場しては、「わたし、今年も咲きました」と満面の笑顔。

しかもそれを観客はベンチで団子食べながら眺める。

どこまで贅沢なシーズンなんでしょう。

まさに花も団子もフルスイングな状態。

そう、春という季節は「花より団子」ではないのです。

「花も団子も欲張ってよし」のシーズン。

美しいものを見て、おいしいものを食べて、少し涙を流して、また新しい何かが始まる。

まるで、ひとつの人生の縮図のようなこの季節に、あなたは何を感じ、何を始めたくなるでしょうか🩷。

第5章…春は出会いと始まりのフルコース~あなたの夢に春風が吹きますように~


春って、ちょっとずるい季節だと思うのです。

何がずるいって、「始まり」が自然に似合いすぎる。

気温も空気も気持ちも、全部が“よーいドン”のスタートラインに立ってる感じ。

なにか始めようとしている人には追い風、なにか終わった人にはやさしい慰めをくれる。

それが春。

つまり…春、めちゃくちゃ有能です。

この季節には「出会い」も「別れ」もいっしょくたにやってくるので、心の中はまるでお祭りと花火大会の同時開催状態。

卒業式で涙を流しながら、新しいランドセルやスーツに袖を通して入学・入社。

泣いたり笑ったり、よくそんなに感情出せるなって自分に驚きます。

でもそれが春の魔法。

心のカーテンをふわっと開けて、「さあ、新しい物語の1ページ目へどうぞ」と言ってくれるのです。

そして、春には夢があります。

小さな願いも、大きな目標も、「春に始めたことって、うまくいきそうな気がする」という根拠のない自信が、不思議と湧いてくる。

なにせ空が高くて明るくて、木々も虫も鳥たちも、みんな「さあ行こう」って顔をしてるんですもの。

誰かが成功してる様子を見るより、桜が咲いてるだけで「私もがんばろうかな」と思えるこの感じ、日本独特の春のチカラと言っても過言ではありません。

もちろんうまくいかないことだってある。

芽が出ない日だってある。

でも、春は言うんです。

「それでいいんだよ」って。

根っこが育つ時期は見えないけど、確かに進んでる。

芽吹きの前には必ず準備期間がある。

だから焦らなくていい。

咲くときがきたら、ちゃんと咲く。

そんなふうに、背中を押してくれるんです、春は。

あなたにもきっとあるでしょう、新しく始めたいこと、叶えたいこと、ちょっとだけ挑戦してみたい気持ち。

春はその全部を、まるごと包んでくれる季節です。

日常のなかにある「ちょっとした始まり」を、どうか見逃さずに。

春風は今日も、あなたの耳元でそっとささやいています――「その一歩、応援してるよ」って🩷。


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まとめ…春って何だか理由もなくうれしくなっちゃう魔法の季節でした


春って、なんでこんなに心がふわっとするんでしょうね。

寒さにギュッと縮こまっていた肩がほどけて、空気が甘く香り、風がやさしくて、花が咲く。

誰に頼まれたわけでもないのに、桜も、うぐいすも、菜の花も、「今年も咲きました」「ただいま戻りました」と笑顔でご登場。

なんとも礼儀正しい自然たちです。

二十四節気と七十二候という、まるで季節の細密カレンダーのような仕組みを知れば知るほど、日本の春は奥ゆかしく、そしておもしろい。

草木の芽が出る頃、虫が戸を開ける頃、魚が氷のあいだからぴょんと跳ねる頃……そんな風に“自然のつぶやき”を感じ取ってきた先人たちのまなざしに、ふと胸が熱くなります。

見逃さないこと、感じること、それが春を楽しむ一番の方法だったのかもしれません。

そして春は、出会いと別れが交差する季節。

まるで心の道案内役みたいに、「そっちが新しい道だよ」とやさしく背中を押してくれる。

なにかを始めるのにも、なにかを手放すのにも、いちばん似合う季節なのです。

うまく言葉にできないけど、心のどこかで「この春、ちょっとだけ前を向いてみようかな」って思えたら、それだけでもう、春に恋してる証拠です。

花も団子も欲張って、感動も笑いもぜんぶ詰め込んだこの季節🩷。

それが、春。

そして、あなたにこっそり贈られた、季節のトリセツ。

ページを閉じたその瞬間から、あなたのまわりにもそっと春が顔を出すはずです。

ほら、今――

なんだか、空気がちょっとだけあったかくなった気がしませんか?

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