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高齢者さんの利用される施設でレクリエーションに園芸を取り入れておられますか?
四季の草花や野菜が収穫できますといろいろな効果が期待できますよね。
今日は高齢者さんのレクリエーションに園芸を取り入れてみよう!というご紹介の記事です(*^▽^*)
草花や野菜の育ちって身近で眺めていると、とても豊かな心地になりますでしょう?
植えて育てるもの選びから、土の手入れ、肥料、雑草をとって、収穫!
雨風や寒暖に気を付けて…と。
まさに手塩にかけて育てた野菜を収穫して得る喜びは何物にも代えがたいものでしょう。
高齢者さんにとっては幼い時代には親の手伝いで農業をされた方もおられますし、定年退職後に農業を営まれた方もおられるでしょう?
介護を受けるようになって施設を利用するようになりますと…。
土に触れる、収穫の喜びって味わえなくなっちゃうのは、とても悲しいことです。
リハビリテーションは取り戻すという意味です。
レクリエーションは楽しむです。
両方が合致するところには必ず効果が潜んでいます。
ちょっとしたお手伝いで収穫の喜びを体感していただけたら、それはもうリハビリテーションであり、レクリエーションでもありますよね。
施設には100人、デイサービスでも月間で実人員を数えれば平均的には50名ほども利用者さんがおられるでしょう。
園芸☞家庭菜園☞農業
と規模を考えたとしまして、小規模な園芸であればプランターと土と肥料と苗が揃えば準備はOKです。
家庭菜園になりますと市役所や地域のネットワークで農地を借りる算段が必要かもしれませんね。
農業となりますと一定面積も必要になりますし、農薬の使用も不可欠になってきますし、借りる農地の近隣との融和も課題になるので、とても難しい領域になってしまいます。
つまり、レクリエーションで園芸を取り入れる時には小規模~家庭菜園クラスを想定すると良いかもしれません。
例えば農地を1枚、お借り出来たとしまして…。
利用者さんにそれぞれ植えたい物とプランターを持参してもらいます。
ズラッと農地に並べて栽培するわけです。
土は農地からお借りして、種や苗、プランターを個別に利用者さんにご用意いただきます。
100人、50人が並べますといろんな物が育ちますので花から野菜…年中にわたって彩りも楽しめますよね。
畑の中央にビニールシートを広げる範囲を開けておいてですね、ティータイムはそちらで楽しむというのも風情があって楽しいですよね。
もちろん先述の一例では施設はおろか、利用者さんの食卓を満たすだけの食材にはとても足りません。
ですので、最初に収穫物は全部、自宅に持ち帰りいただく!と、決めてしまうのも一つの方法です。
逆に…収穫物は施設の利用者さんの間で全部を消費する!と、決めておくことも一つの方法です。
後者の消費する場合にはホワイトボードなどで、
『 今日は〇〇さんのプチトマト!!! 』
などとしておきますと、〇〇さんは誇らしいやら、恥ずかしいやらで喜びの実感も倍増することでしょう。
カレーや野菜炒めの一端を担っていただくのも良いことでしょう。
キュウリやナスなど漬物に加工して食事の一端に載っていただくのも方法の1つですね。
紫蘇や葱、山椒なんかはあらゆるトッピングにも重宝します。
米や大豆などの大掛かりなものも農家さんと協力して出来ますと、味噌仕込みや糠漬けも楽しいですよね。
…あ、飛躍しましたね。
プランターでコツコツやりますと利用者さんも結果を出しやすいので自信の回復につながります。
単に調理して食べる行程がグッと華やかな色彩を持つように感じられるんですよね(*^▽^*)
デイサービスや施設ではレクリエーションも含む支援計画書を作らねばなりませんよね。
個別に園芸を取り入れて介護的なケアと共に計画書を作成してみることも良いでしょう。
またレクリエーションでの成果は、
□ 何をどう企画するのか?
□ 作業工程
□ 作業成果
この3点の記録を細かく行うこととテコ入れしていく視点がとても大事です。
園芸で作物になりますと自然との兼ね合いもありますので、失敗もしますがそこは誰もが仕方ないと納得できるところでしょう。
園芸をレクリエーションに導入するコツとして、
□ 利用者さんの好きな物を取り入れる
□ 水まきや雑草抜きなどの細かい作業工程を短時間ずつ日課に設定する。
□ もちろん夏場は熱中症、冬場は冷えなどの体調変化や風邪、怪我にも十分に注意する。
結果として園芸の段階から調理、摂取まで自立いただけたら…。
家庭内でも推進していただけたら…。
介護者としては言うことがないですよね…。
あ、施設では膨大な写真を撮って、アルバムをしっかり作りましょう。
支援した結果の喜び溢れる利用者さんのお顔の数々…。
素晴らしいアルバムができますよ(*^▽^*)