花祭りの由来とは?花祭りで添えられる甘茶の理由や効能までご紹介
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1はじめに
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4月8日は花祭りの日。
灌仏会 ( かんぶつえ ) ・仏生会 ( ぶっしょうえ ) とも
呼ばれるお釈迦様の誕生日を祝う催しです。
この催しで添えられる甘茶と共に
花祭りについてご紹介。
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2花祭りの由来って何?

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花祭りをご存じですか?
冒頭に述べたように、
4月8日はお釈迦様の誕生日。
誕生日をお祝いするのにお寺のお堂では、
『 花御堂 ( はなみどう ) 』と言って
たくさんのお花でお堂が飾られるのです。
そこから、花祭りと呼ばれるようになったのだとか…。
花祭りの日には、
仏教に関連する保育園や幼稚園で稚児行列をしたり、
時候に合わせて山の神様をお祭りする祭事を合わせて行う
地域の風習も全国にあります。
花祭りとお釈迦様
お釈迦様の誕生日を祝うお堂の様子から、
花祭りと呼ばれて庶民にも広まり親しまれる風習になりました…。
そのお釈迦様って一体、どんな人?
本名はガウタマ・シッダールタさん。
北インドのご出身。
紀元前500年頃の人物です。
逸話では…。
生まれてすぐに、右手で天、左手で地を指して
『 天上天下唯我独尊 』と言葉をしゃべったのだとか…。
字面を見ますと、天の上から下まで唯、我が独りで尊い。
何とも自尊心の高い赤ん坊だこと…。
と、始めてみた時に読み間違えたのは私の笑い話…。
もちろん、お釈迦様はそんな意味でおっしゃられません。
『 世界にあり生きているものは、これ全て尊い存在です 』という意味です。
博愛精神のとても崇高な方だったようです。
誕生の逸話がたくさんあります。
ちなみにもう一つ。
誕生時には母の脇の下から生まれたのだとか…。
生物学的にあり得ません。
お母さんは産後7日で産褥熱という産後の病で、
他界されたと言われています。
有名にならない話ですが、
難産で誕生したというのは本当なのかもしれません。
さて、お釈迦様は若い頃は、
属国とはいえ、王子様で結婚もして子どもも誕生しています。
お釈迦様は、とても聡明で有能な王子でしたが、
29歳で宗主国の国王にも願い出て、放浪の旅へ。
いわゆるこれが出家の第一歩です。
これもただの出家ではなくて、
当時の著名な宗教家や仙人を巡り歩いては
教えを体得して、悟りを開いて回ったと言われています。
35歳で仏教の悟りを得て、
80歳で没するまで仏教を広げたという人です。
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3花祭りと甘茶の関係って何?

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さて花祭りでは甘茶が添えられるのですが、
添える由縁になったのは…。
お釈迦様の誕生日だから、
お花が添えられて飾られるわけですが、
甘茶は何故でしょう?
じつは甘茶もお釈迦様が誕生した時の逸話にちなんでいます。
天から九匹の龍が降りてきて、
甘露の雨を降らしたという伝説からです。
あるいは八大竜王が釈迦の誕生を祝って
甘露を産湯に注いだという故事にちなみます。
こうして、花祭りではお釈迦様の仏像に甘茶をかけるという習わしが、
伝承と共に誕生したというわけです。
花祭りで参拝いたしますと甘茶を持ち帰り用に
いただけることがあります。
お寺から持ち帰った甘茶は、
御祈祷を施され、同じ甘茶と同じ読みでも天茶と解され、
自宅で飲みますと無病息災が得られると言われています。
他にも甘茶で墨を擦って、習字をして、
『 卯月八日は吉日よ、神避け虫を成敗ぞする 』
と書いて戸口に逆さにして、貼ることで
害虫駆除のおまじないになると言われ、
江戸時代頃から盛んに行われ、
全国的になり、重宝されたという時代もあります。
この虫…じつはムカデを指していたとも言われています。
じつは、甘茶は、タンニンを含むけども、
カフェインを含まず。
抗アレルギーや歯周病予防に効果があるとして、
古来から生薬としても用いられている効能があります。
お釈迦様の由来と共に甘茶の効能…
是非とも楽しみたいところです。
書道があります。
虫は昔から人々を困らせたことも伺えます。
合わせて行事になるところが
とても面白いですよね
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4花祭りの甘茶はどんな作り方が良い?

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甘茶の作り方。
そもそも甘茶って何でしょう?
つまり普通の他のお茶と同じように茶葉の一種です。
商売でも売っております。
ユキノシタ科アジサイ科の植物です。
アジサイ科の植物は食べると毒性があると言われますが、
甘茶からは毒も出たことがありません。
ただアジサイ科ですから、
濃いと中毒症状を起こして嘔吐することもあるらしく、
薄く作ることがコツだと言われています。
甘味はショ糖の400~800倍もあるので、
薄いくらいがちょうど良い加減です。
あ、市販の甘茶には3種類あります。
1 霊験あらたかな祈祷がなされた天茶。
2 ユキノシタ科アジサイ科の若い葉を蒸して揉んで乾燥させたもの。
3 ウリ科のアマチャヅルの葉や茎など全部を煮て作ったもの。
お買い求めの際に中身を十分にご注意、ご確認ください。
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5まとめ

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最後に甘茶の飲み方について…。
ご自宅ですから、温かく冷たく、
ご随意に飲まれるのがよろしいところです。
この気候でのおすすめとしては、
急須で温かく飲まれることをおすすめします。
日本でも明治以降に冷蔵庫が出来てから、
飲まれるようになった冷たい水…。
4月のこの頃は冷たさを常飲することは
おすすめできません。
3月~4月って気候の変わり目でしょう?
内臓は冷やさずに温めることが、
元気の秘訣の1つです。
甘茶は薄く、風味を理解しつつ楽しむことが正解です。
あまりスーパーなんかでも置いていない甘茶ですし…。
時候の雰囲気を親しむことのできる機会です。
お釈迦様の教えと共に、
しんみりと楽しむ機会が日常生活を一歩、
また豊かな気持ちにさせてくれるかもしれません。
誠にありがとうございました。
お気づきのご感想を
是非、お寄せくださいましたら幸いです。
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