高齢者の嚥下機能の低下が原因で肺炎対策に食べ物にとろみをつけるけど…
はじめに
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高齢者になると少しずつ喉の機能が低下して、うまく食べることが出来ないという嚥下機能の低下を招くことがあります。
一般的には食べ物を一口大サイズにカットする、小さく刻む、磨り潰してペースト状にするミキサー食、ゼリー状に固めるゼリー食が施設では用意されています。
近年はゼリー食に到達する前に、とろみ剤でとろみを付けるという工夫がされています。
今日は高齢者の嚥下の話題を記事にしてみました(*^▽^*)
高齢者の嚥下機能の低下はなぜ起こる?
そもそも高齢者の嚥下機能の低下が、なぜ起こるのか?
お考えになったことがありますか?
脳梗塞などの大病を脳で患った場合、機能しなくなった脳細胞が原因でその時点から、麻痺を生じてしまい上手く咀嚼や嚥下が出来ないという場合もあるでしょう。
この場合は、
□ 耳鼻咽喉科医師…嚥下能力を視覚的に確認しつつ治療を行います。
□ 医師の指示に基づき、言語聴覚士による耳鼻咽喉に関するリハビリテーションを行います。
※診断ありきです。
□ 首顎の常の姿勢を正す…この辺りの専門家は理学療法士さんです。
□ 食材の加工法…この辺りは栄養士さんですね。
と、多職種を巻き込みつつ、安全な嚥下が出来るように検討されていくわけです。
高齢になって加齢が原因で起こる理由には先述した病気の発生以外にもいろいろなパターンがあります。
□ 若い頃の喫煙習慣…これ、後々に痰が絡む原因になるんです
□ 風邪をひいて、鼻水や痰が絡みやすくなる
□ 加齢に伴い水分量が減り、唾液が十分に出にくくなる…
□ 歯がボロボロになって十分な咀嚼が出来ていない
□ 認知症の症状の1つに、詰め込むように慌てるように食べるというのも…
と、このような誰にでも起こりやすい理由もあります。
うん、もう一歩、別角度の理由を掘り下げましょう。
□ 農家さんは野焼き
□ 車や工場の排ガス
など、空気が悪い環境で過ごすことも、将来の嚥下能力の禍根となることは、煙草と同列ですね。
日常的に喉にダメージを与え続ける習慣は、避けた方が将来のためです。
高齢者の嚥下能力の低下が原因で肺炎が起こるけど…
肺炎とは文字通り肺で炎症が起こること。
肺で炎症が起こりますと、十分な酸素を体に取り込めなくなるので患者さんは息苦しさを感じます。
ひどい肺炎になりますと窒息の恐れがあるわけです。
炎症を起こす雑菌を抗生物質で退治しながら、酸素を必要量確保する。
このため、薬の投与と酸素吸入が対処として選択されます。
高齢者の場合は食べ物が肺に流れ込んだ誤嚥性肺炎を疑うことが多く、治療中は絶食になることがよくあります。
肺炎が始まってから、完治に向けて、さらに口から誤嚥し続けたら治療が長引くからですよね。
絶食中は栄養や水分が不足してしまいますから、常時、点滴をつないで補うことになります。
さて、この誤嚥。
あ!今、胃じゃなくて肺に食べ物が入った!
と、見るための特別な機械があります。
耳鼻咽喉科にあるんですよね。
近年では在宅往診用の機材にも登場していますので、自宅での往診でも検査を受けることが可能です。
あ、機器の紹介ではなくて、嚥下機能は機器がなければ見えないということ。
首に聴診器…なんて記事も見かけたりしますが、無駄です。
肺炎の原因となる雑菌そのものが、そもそも見えませんし…。
聴診器は当てるなら、肺に雑音がないか、誤嚥後の呼吸状態の結果を探る場合に、活用せねばなりません。
では、肺炎にならないために、どうしたら良いのでしょう?
高齢者の嚥下の機能の低下対策に食べ物にとろみをつけるけど…
確かに食事は毎日3食…。
欠かせませんよね。
糖尿病でお薬を内服されている方など特に欠かせないご事情にもなります。
そこで、とろみ剤でのど越しを通過しやすくまとめてツルッと入るようにするのが、一般的な解釈ですよね。
でも…とろみ剤つけてお茶とか食べ物を食べたことがありますか?
一般的な方のイメージですと麻婆豆腐とか片栗粉のとろみを想像すると思いますが現実的には別物です。
より粘着性と平板性が高く…
まぁ口内に味がニタッとへばり付くように広がっちゃいます。
嫌いな味ですと、もう地獄のような気分を感じちゃいます。
さて、1章2章とご紹介してきたわけですが、とろみ剤は有効として多くの施設で取り入れられています。
同じく嚥下能力を高めるために発声体操もあります。
ですが、なかなか回復しませんよね?
答えは、足りないからです。
□ 首回し、首倒し運動
□ 積極的な発声と会話
□ 摂り込む食材の工夫と栄養素と量
□ 鼻掃除、耳掃除、喉のケア
□ 歯磨きと歯科口腔衛生の確認
全部をチェックして、細かい対応をしてみてはいかがでしょう?
全部を徹底した時には、新たな嚥下の世界が開けてきていることでしょう(*^▽^*)
まとめ
と、続いた記事ですが3章が少ないですかね。
ケアの細かさが足りないという記事です。
どうしても病院や施設では大勢、集団に画一的なケアという方向性が発生してしまいます。
個別化は医師の診断やセラピストの1対1ケアで止まってしまうのです。
看護や介護の領域は集団一律ケアになりがち。
ここを徹底することで嚥下能力は回復の日の芽をみる…というのが本記事の眼目。
それも、高齢者さん自身が他人に頼るのではなくて自発性がなければ回復できないのではないかとも思います。
人生…高齢になっても頑張らねばなりませんね(*^▽^*)
誠にありがとうございました。
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