介護の靴下と靴の選び方は履きやすさ?履かせやすさ?おしゃれは?

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1はじめに

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介護を受ける方の靴と靴下選びのポイントをご紹介。

靴下と靴は、夏は蒸れて冬は冷えになりやすい。

水虫や体調不良にならないように、靴下と靴のペアで衛生的に保ちたいです。

介護を受ける立場になると、自力で靴下や靴を選ぶ機会が減ってしまいます。

『人に足元を見られる』と言いますから、おしゃれに気配りして、生涯現役で生きたいものです。




2介護の靴下と靴の選び方って?


一般的に靴や靴下って、どうやって選んでおられますか?

色合いや柄、長さやサイズ、夏物冬物で選びます。

最近は女子高生のルーズソックスも減って、長いソックスって売り場にもめっきり並ばなくなってしまいました。

私は個人的には長い靴下でピチッとしたタイプを探すんですけど。

靴下と靴の組み合わせで、夏は汗で湿気が籠りやすい場所になりやすく、水虫の温床になるなんてこともあります…。

冬は、すかすかしちゃって、冷えを感じるとお腹をこわす原因にも感じられてしまいます…。

冬には末端は特に温かく保ちたいものです。

さて、高齢者さんの靴下と靴の選び方…。

お店で実地に選べる方はさて置いて、寝たきりであったり、持病があったりで、なかなか出歩けない方は、福祉用具事業所さんのカタログから選ぶことになります。

いくつかサンプルを持ってきてもらって、数点の中から選ばれているでしょうか?

カタログにも、たくさんの靴や靴下が掲載されていますし、年々、多様化しています。

カタログ選びのポイントの1つに、左右のサイズ差を考慮してくださって購入できるという1つのメリットがあります。

福祉用具事業者さんのカタログには、色もいろいろ、形もいろいろあって迷っちゃう方には、良きアドバイザーにもなってくれますから。


3介護の靴下や靴は履きやすさと履かせやすさが優先?


さて介護施設などの現場での靴下や靴の取り扱いのお話。

介護を受ける高齢者さんは、
□ 履きやすさを考えるとゆとりがあって、フィットサイズよりも大きめになりがち。
□ 履かせやすさを考えてゆとりがあって、フィットサイズよりも大きめになりがち。

同じような文言ですけど、少し意味が違うのにお気づきでしょうか?

介護をして履かせやすさで選ばれる場合は、フィットサイズよりも大きくなりがちです。

ブカブカするわけです。

ところで寝たきりの高齢者さんの足の爪を見られたことがありますか?

長年の酷使の反動か…多かれ少なかれ爪は分厚かったり、変形していたりします。

歩けなくなっても、足の爪は伸び続けますけど、爪が肉付く部分がとても脆くなってしまいます。

ちょっと靴下でひっかけると、爪がはがれてしまう…なんてことも…。

ですから、じつは靴下の表地よりも裏地の縫合部がどれだけ丁寧か!ここがポイントの1つになります。

あと若い方でも、1日の朝と晩で足がむくみ、サイズが変わらない靴が朝と夕で履き心地が違う…なんて経験、誰にでもあります。

高齢になり、体内の水分の循環がうまくいきにくくなりますと、このむくみも夕方に向けて顕著になっていきます。

ご自身で履ける方は、フィットサイズを意識して靴下と靴を選ばれると良いでしょう。

介護を受けて履かせていただく方は、大きめの靴下と靴を履くようにする方が良さそうです。

朝はゆるめに履いて、ゆとりある靴下もつま先で少し余るように。

夕方は靴下を引き上げて、フィットさせてむくみの抑制か過度な締め付けの軽減を心掛けてみると良いでしょう。

多少の血流改善効果が期待できます。

ただ…靴下のふくらはぎに近い方、ゴムで止まるようになっています。

あれ、キツイと介護業界では、ハサミで切ってしまうことが一時期、流行しました。

…私だけの経験?

いやいや、そんなこともありません。

靴下の口を締めると足先に血流が及びにくくなるので、あえてゴムを切って血流阻害を解消するわけです。

でも…近年は締め過ぎは当然、良くないですけど、適度な反発を残して止める、締め付けを活かすテクニカルも尊重されています。

完全なゆるゆる靴下よりも、適度な締めと反発があることで血流しやすく、むくみも軽減されるというものです。

靴下を履いているご本人の実感が、とても楽に感じられるのです。

この辺りの結論の1つに、
□ ゴムを切る時にはご本人様の意思を尊重する。
□ ゴムを切るのは3段階方式でご本人の感覚を聞き取りながら行う。
□ 勝手に全部、ゆるゆるにしちゃわない…。
この辺りが、とても大切な要素になります。


4介護の靴下や靴はこれからおしゃれを追及する!


足元は清潔に爽やかに!

おしゃれの基本です。

外出用、自宅でのくつろぎ用とバリエーションがあっても良いでしょう?

介護施設で暮らすと持参物の置き場に困ることがあって、靴下は数点用意できるけども、靴は1~2足程度と限られてしまうのが実態でもあります。

ハレとケの日、晴天雨天、近所に遠出と都合で選ぶことも、とても限定的で出来ないことすらあります。

介護を受ける高齢者さんも自立していたころには、その辺りもきっと自由に楽しまれていたことでしょう。

靴下や靴にこだわりのある高齢者さんには、しっかりと選んでもらって身近な靴下や靴にしてさしあげたいものです。

その辺りは日々の実践の中で気分をお伺いする時に水を向けてみて聞き取りしてみても良いですし、ご家族様から細部のアセスメントでお伺いして、掴むことも大切です。

慣れた日常は惰性と同じ。

誰もが時として変化を求めるものです。

寝たきりで介護を受ける高齢者さん。

自分では出来ずに手伝いを受けるからと謙虚に自らを殺して沈黙されている方も多くおられます。

水を向け、ヒントを得て、少しずつご自身らしさを取り戻していただく…。

まさに、体の機能を理学療法士のリハビリテーションとすれば、介護士だからこそ見出せるリハビリテーションはここだと言えます。

生活の中にリハビリ要素は満載です。

…?ケアマネージャーさんの計画?

そこはそれ…。

大雑把な大局部分と段階的なステップアップがケアマネージャーさんのケアプランの役割。

介護職さんだけで出来るのが、生活のリハビリとも言えます。


5まとめ


靴下と靴。

本当にたくさん売っています。

福祉用具のカタログに限らず、楽天やアマゾンで調べると山ほど検索ヒットします。

靴下や靴を考えることで、臭いの確認から、冷えや腹下しといった万病予防の観点からも大事です。

介護を受ける方は、我慢を強いられがちですから、積極的に周囲から働きかけて、自己主張できる能力を獲得していただかねばなりません。

その第一歩として靴下と靴を見極めて選ぶ…介護職のサポートを受けて実現いただけたら、素晴らしいだろうなと企画した本記事でした。

まずは足元のおしゃれな適正化から!

介護職さん主導で、着々と介護を推し進めてみませんか?

管理人
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