はじめに
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別れの3月があれば出会いの4月あり…。
高齢者さんが要介護になりますと介護保険を利用されますが、一度、利用を始めたらなかなか卒業が難しいものです。
とはいえ、予防給付でも介護給付でも卒業に向けて頑張っていただく方針なのは間違いありません。
ズルズルと介護保険の利用が続かないようにするには、最初の利用から卒業までのたゆまぬモチベーションの維持、すべては努力にあることは言うまでもありません。
今日はモチベーションのリスタートを図るベシ!
是非、入学式をレクリエーションの一環として開催してみてはどうでしょう?
…という記事です(*^▽^*)
高齢者のレクリエーション!4月に入学式をしてみる?
冒頭、あれ?
『 高齢者さんが介護の必要な状態になる時期ってバラバラだし、一斉に4月に入学式ができるわけがないじゃん… 』 そう思われた方…確かにそういう見方も出来ます。
ですが、敢えて卒業式と入学式を開催するメリットと方法が…じつはあるのです。
卒業式と入学式を介護施設で開催するのは何故か?
高齢者さんの心理的な持続感、惰性を断ち切りメリハリを持たせることに意義があるわけです。
今年度の区切りをする卒業式、次年度の新たなスタートを切る入学式というわけです。
本当に卒業する施設のシステムが整えば、事業所としての評判は鰻登りになることは間違いないです。
また入学式で大勢が期待して申し込みいただける事業所になっても、経営者さん従業員さん共に鼻高々ですよね。
今日はそのための工夫をご紹介です。
高齢者のレクリエーション!入学式を効果的に導入するには?
入学式を保育園や小学校などのように保護者や来賓を交えて丁寧に開催して緊迫感を持って臨む導入方法もあります。
レクリエーションの効果としましても、
□ 過去の追体験
□ 非日常の創出によるリハビリ
□ 座禅のような固定姿勢の効果
□ 細々とした運動効果
…などなど一定の成果が期待できます。
凛としているほど、高齢者さんも真面目に緊張して臨んでいただけますし、これから頑張ろう!という熱意に火が点きますよね。
さて実際の高齢者さんは4月だけではなくて5月でも11月でも、随時、新しく利用を開始されます。
4月に入学式を設けても…当然、そういうお声はあるでしょう。
メリットをあげますとね…。
1 新卒採用の職員さんの入社式も兼ねる。
… 高齢者さんと一緒に1年生です。いきなり高齢者さんと新人職員の交流が親密スタート!これ、かなり会話が弾むきっかけになります。
2 4月から3月の1年を明確化する。
… 事業所側で1年を分けて細分化することで、高齢者さんに目的意識が到達しやすく、狙う効果を引き出すことにつながりやすいです。卒業式、入学式を通じて気持ちからプログラムまでリセット、リスタートを図ることが出来る!
…というようなメリットがあるわけです。
では具体的にどうするの?
というところを3章でおすすめします。
高齢者のレクリエーション!入学式のおすすめの方法とは?
新卒者の職員が必ずいるとは限りませんので、入社式と重ねる部分は割愛することとしまして、高齢者さんの卒業式と入学式を導入するおすすめの方法について説明します。
ズバリ!細分化を取り入れましょう。
コース選択制です。
□ リハビリ特化コース
… 嚥下訓練コース 可動域訓練コース 反射強化コース 筋力増強コースなど。
□ 記憶力特化コース
… 脳トレーニングコース 〇〇検定参加コース 俳句会参加コース 郷土史編纂コース 伝統研究コースなど。
□ 精神安定特化コース
… 散歩コース 祭り参加コース 地域散策コース 食べ物研究コース 飲み物研究コース 外出コース 外泊コース 化粧と美容コースなど。
…などなど。
いずれにしましてもコースを用意してケアマネージャーさんの作成するケアプランと符合することと成果を記録して返戻できなければいけませんので、各コースのプログラムの組み方だけでなく、記録のあり方や成果の活用まで予め考えておくことが大切です。
どれも開設日の全部でなるべく開催するようプログラムして、高齢者さんにメニューを選択いただくようにします。
週3回、来訪される方は3つ同じコースでもヨシですし、バラバラに選択しても構わない方式です。
1日6時間のデイサービスの流れで見て見ますと、朝の会、終わりの会、お昼ご飯とおやつにお風呂、排泄などの介護メニューなどは全員同じく一律に提供します。
間の時間の活用をコースに分かれて楽しみながら実践いただくわけです。
利用者さんの選択肢の幅が広がるメリットがあると共に提供側も専門性を深める土壌にも効果的ですので、おすすめです。
このコースの入学式という形で行いますと自然体に入学式を行事として取り込めますよね(*^▽^*)
まとめ
コース選択式デイサービスや施設を運営するには…職員の人数や理解度の周知も当然、必要です。
介護サービスが学校っぽい、塾のお稽古みたい~と、ならないように工夫することも大切です。
原則として
□ バイタルサインチェックから入浴介助に排泄介助といった介護メニューは外さない。
□ コースにおける評価表を毎月作成し、ケアマネージャーやご本人様・ご家族・主治医へ成果報告をする。
お裁縫や刺繍であったり、竹細工やクラフトなど専門性高いレベルのコースなんかも人気になりそうですよね。
おっと入学式の話題でしたね。
春という気候とイメージを使って気分をリセットして前向きに進むために入学式という厳かな式典を行事レクリエーションとして導入することに意義があります。
専門コースの設定で実現しやすくなるでしょう。
惰性で進んでしまう介護ではなくて、達成して深める介護のメリハリの1つとして導入を目指してみてはいかがでしょう?(*^▽^*)
