介護業界のここがダメってとこはまず食事なんじゃない?
はじめに
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先日、とあるラジオで出前の回転寿司屋さんが介護施設に出張するというニュースが取り上げられていた。
ほぅ、凄い。
そう思ってニュースを真剣に聞いてみたけども…。
裏返せば、介護施設の閉鎖性の指摘も含まれているよね?
これは引用解釈記事を書かねばと思いまして、本日のお題にさせていただきました。
日常の厨房を運営される方が悪いというわけではないですよ(*^▽^*)
介護業界は未開発だらけの閉鎖性に満ち溢れている。
とはいえ、オープンにしまくると大きな犯罪事件もあったくらいなので、難しいこともあるのかもしれません。
昔から、施設を作ってそこに収容するという隔離政策が一般的でしたので、介護施設もそれの流れと同じです。
十羽一絡げに集めて、一斉に処置するという発想です。
障害者の施設ではコロニーと呼ばれ、高齢者になると特別に養護しますよと謳い文句をつけてみたり、どこが特別?と不満を感じたりもしますけどね…。
政策における言葉遊びはいつの時代にもあるものです。
介護支援専門員のところでは、『 個性の尊重 』が謳われますけども、介護現場になると集団画一性が重んじられる辺りがまだまだ閉鎖的であったり、個性が尊重されていないといった印象になるのは仕方がないのかもしれません。
介護業界のオープン化は少しずつ進んでいるけども寿司は特に施設では一般的ではない
先のラジオでは回転寿司屋さんが機材を持ち込んで出張して、お店と同じ回転寿司を提供することで、施設の利用者さんに喜ばれたのだというもの。
普段は見られない機材の組み立ても見られますし、一大イベントです。
コストは公表されませんでしたので、相当するはずですが、イベントとして理解ある施設経営者がいてこそ成立する世界だと言えます。
一般的に私の知るお寿司と施設の世界のそれのあり方は、
□ 利用者さんの数人をピックアップして外食として連れていく
□ 施設内の厨房で火の通った具材を中心に寿司を提供する
□ ちらし寿司にしてしまう
このいずれかですね。
行事食としてのお寿司はやはり出ますけども、ちらし寿司になります。
さて、その心は?
大量調理が手早くできて、手間が削減されるから。→いちいち握っていられない!
食中毒が怖いから。→生もので食中毒になったら一大事!
材料が高いから。→1食で1000円2000円となると支払えない人もいるのです!
…この3点でしょう。
さらに梅雨や夏場は、避けられる料理である寿司…。
全国にある施設のうち、食事を提供するタイプの施設の9割はきっと夏に避けるか、ちらし寿司でしょう。
そう考えると、夏場に需要の落ち込む回転寿司のPR宣伝に社長自ら奮闘していたとも見られます。
けども、社長さん…提案ですけど、人件費ボランティアで、具材材料費のみで慰問がてら回ると好評になりますよ(*^▽^*)
洗い物くらい、施設側で負担して手伝ってくれますって、きっと。
さて介護業界で食事を豊かにする一工夫はどうでしょう?
まずね、施設での食事を崩すところにポイントがあります。
何でも提供側…施設の職員の都合Fastで決まってしまいませんか?
職員の人数が足りないから、
□ 外食の行事はお昼ご飯で…とか
□ お祭りは午後の時間帯で…とか
そんな具合にです。
限られた支援者の人数というのは分かりますけど、職員Fastの発想はよくありません。
その改革ための提案です。
職員の動きは無視して利用者さんFastに組み替えることです。
例えば回転寿司、お昼間にも行かれる方はありますけど、主力は夕食ですよね。
そしてランチ、ディナーといった場合、ディナーの方が豪華なイメージがないですか?
現在の施設では入居すると、家庭と比べてこの辺りがゼロになってしまいます。
お昼も夜も同じ感じなんですよね。
定食式とカロリーで1日に3分割して計算する枠組みにはめてしまうからかもしれません。
夕食を豪華にする為に職員のシフトをズラす?
それも一つの方法ですけども、それでは限界があります。
提案方法としては、地域ボランティアを入れることと利用者さんの家族を呼び寄せること。
あとですね、厨房スタッフを調理後、現場に投入しちゃうことですね。
誰が作る?
そこを出前にする。
今回の事例の眼目はまさにここかもしれません。
作り手と消費者の直結で摂取量も増加が見込まれるかもしれませんね。
さて、手順としては、
施設に数店舗のメニューを置く。
家族やボランティアの参集を呼びかける。
人数分の食材が同日同時刻に到着するように手配する。
調理人様にも出張いただいて…。
一斉に食事を行い、食事会を楽しんでいただく。
これでも不都合や不満は出るでしょうけども、そういうご家庭には食事会で並行して外食に出掛けていただくのがベストだと思います。
もちろん、予め地域にある飲食店を巡り、車椅子が入れるか、その時間帯に混雑していないか、予約ができるのか、メニュー内容の分析といろいろと課題が浮き彫りになるのも事実です。
これとにかく細かくリサーチしてデータベース化して広報誌などに再編集する作業も必要です。
できれば毎週1回。
週末土曜日の夜辺りに実施できると効果的ですね。
ここで注意点なんですけども、従業員に負担を強要してはいけません。
土曜日の夜は家族で外食が多いです。
介護職員さんも土日祝の休みが欲しいと思いつつ、お仕事のシフトだからと頑張っている。
子育て世代なら当然とも言える発想ですよね。
行事だから、あんたたちも!
と職員の裾野と負担を広げていくのは、ナンセンスであることは言うまでもありません。
無理を強要した結果は、退職を招く、倒産するという悪循環に繋がりかねませんからね(*^▽^*)
最後に
美味しい物を食べたい(*^▽^*)
私に限らず、誰もが思う心からの願いです。
施設の限られた予算で切り盛りする厨房が悪いわけじゃないですよ。
どのご家庭でも予算があり、工夫があり頑張ってるんですから。
でも、定期的に食材の工夫や変化を込め、予算はオーバーしてでも楽しむ機会を持つべきです。
施設は利用者さんや家族さんに請求を回すだけになると思うので、費用面は書きませんでしたけどもね。
食事会を定例化すると、ボランティアさんや厨房スタッフとの連携、地域飲食店との交流と地域福祉の輪が少しずつ広がっていくことは言うまでもありません。
ご協力いただけた飲食店さんへの事前のリサーチ、当日の発注、後日のリピーターを考慮しますと配達をしていない飲食店を除き、受けてくれない飲食店はまずありません。
豊かな晩餐会が開けますように…(*^▽^*)
誠にありがとうございました。
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