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高齢者のお風呂!週の回数や湯の温度に介助の注意点は?

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はじめに

今日は高齢者のお風呂の介助の方法の話題です。

お風呂は命の洗濯…とは、とある漫画の名セリフ。

高齢者さんにとっても、お風呂は命の洗濯であって欲しいもの。

高齢者介護の現場でのお風呂の様子から、自宅で過ごされているお風呂の方まで参考にしていただきたいところをまとめてみました(*^▽^*)

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高齢者のお風呂は週辺りの回数で言うと適切なのは何回なの?

まず、正解を先に書きますと毎日~週2回。
対象となる高齢者さんの状態によります。

自宅で、農作業などお仕事が出来て現役の方は毎日。
高齢者施設で寝たきりになるほど病状が重たい方は週2回を目指します。

この辺り、ご理解いただけますでしょうか…?

3章で細かい注意点を述べますので、まずは自由に回数を個人差で決めることが大事ということを1章で主張したいと思います。

毎日入りたい!という方から、私は1ヶ月に1回で良い!
じつに世の中の高齢者さんには、いろいろな主張や経験をお持ちの方がおられます。

現代の介護現場では、この辺りの個人差の斟酌がとても難しいところがあります。

入所してしまうと 『 週2回が施設の原則ですから 』 と施設の都合を言われてしまったり、在宅介護の世界では 『 一ヶ月の点数がないので1割負担では週3回が限度になります 』 といった具合に要望が通りにくくなることがあります。

高齢者のお風呂の湯の温度はどのくらいがベスト?

さて、お風呂の湯の温度。
40度未満がベストと言われております。

体温のプラス5度未満です。

これは湯舟から伝わる温度が体の負担になるのに時間がかかる反面、ゆっくりと体温の上昇を促すので体に馴染みやすいという配慮です。

じっくり浸かり、血行を良くして、筋肉をほぐして和みたいところですよね。

では、ついでに洗身の後、何分、湯舟に浸かりますか?

1 希望のままに15分!
2 10分くらい浸かっていただく!
3 5分未満で上がっていただく!

実際にはどのパターンもあり得ます。
この辺りは3章で注意点としてまとめますね。

高齢者のお風呂の介助の留意点はどんなところ?

高齢者に対して介護を行う介護職員から見ますと、お風呂はとってもスリリングな場面の1つです。

自分が介助中に、お仕事で大切に接している高齢者さんが倒れるような事態に陥るリスクが高い場面になります。

ですから、高齢者施設などでは、入浴前にいろいろな点検をしています。

バイタルサインチェック

施設によって基準が異なるところですが、事故防止として事前チェックは欠かせないところでしょう。
一般に血圧が130/90以上になりますと高血圧症と言われますが、一昔前は150/90以上でした。

高齢者の方に高血圧症を抱える方って多いですよね。

160/100以上で、変化が大きくなるので、入浴中止を決定する施設も多いです。

介護職員の方、この辺りで教科書やインターネットの情報を鵜呑みにして、中止決定水準を決めていませんか?

高血圧の方がお風呂に入りますと、どうなるか。

施設ですと、脱衣場で裸になって洗い場に向かう間。
ここが最も高い血圧になります。
寒さで身が縮こまる中、血管も細く収縮しますし、それでも全身に血流を送るので高血圧になるわけです。
細いホースに水を一定量以上必要として流せば勢いよく水が流れるのと一緒です。

次に洗身。
自立して洗身されている方であれば運動による血圧上昇があります。
手早く洗身されると運動量が高く上昇値も高くなりますが、高齢者さん、そんなに素早く洗えませんよね。
まったり洗う分にはそれほど血圧は上昇しないものです。

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さて、最終の湯舟。
洗身の泡をシャワーで流すので、ある程度の準備運動になっています。
湯舟に入る前が血圧のピークです。

…お分かりいただけますか?
湯舟に浸かるほどに温度に馴染み、皮膚から血管まで緩むのです。

…ということは?
血圧は下降していくわけですね。

細くパンパンなホースに勢いよく流す血流が危険ではありますが、緩んだホースに流すと破けにくいわけです。

…すると長湯が正解か?
じつは、ここにも落とし穴があります。

湯舟から上がった後の脱衣場。
最初に寒くて血圧が高値だった場所です。

再び、ここで血管を収縮させてしまうと細いホースに最大限に加速した血流を流すことになるので…パンパンな血管が裂けてしまう…いわゆるヒートショックのような反動に陥るわけです。

お風呂の学術的な話題はともかくとして…

血圧にしましても個人差があります。
生きてきた生活習慣も異なります。

施設や介護サービスの事業所には、それぞれの事業所のリスク管理の課題があります。
お預かりして利用料をいただくお客様に粗相があっては…という発想の壁ですよね。

望まれるがままの介護を提供したいけれど…

事業所の規定がこうだから…。
法律がこうだから…というような主張をされる場合は論外としまして…。

望まれるがままに、高齢者の方に必要な自立を得るための介護を提供したいという思いは介護職員の誰もが持っています。

先述した高血圧の例では、実際に浴中で血圧がどう変化するのかを確かめた人でなければ介護提供できませんよね。
実際に確かめても最終のリスクを考えますと10分も湯舟に浸かることは避けたくなります。
5分未満でしょう?

さて、介護職員から高齢者さんに、入浴を絶対に制止すべき場面もあります。

透析を受けている高齢者さん、心臓疾患の高齢者さん、皮膚疾患や傷を抱えている高齢者さんという具合に状況によっては、お風呂の洗身の仕方に工夫が必要だったり、中止を判断する場合があります。

それでも、安全に気持ち良さを満喫いただけるように工夫を考えちゃうものですよね…。

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まとめ

高齢者施設では自立支援が謳われています。

この自立とは、その人が持つ能力を最大限に発揮して、その人らしく自立することを指しています。

ですから、まずは聞き取りによる高齢者さんのこれまでの生活のあり方が大事なポイントになります。

けっして、施設主体でスケジュール化して良いというものではありません。
…とはいえ、限られた介護職員の数…苦しいジレンマを抱えてますよね…。

創意工夫した結果、高齢者さんがこれまでの自立を補助を受けて達成した時の高齢者さんたちのお顔…。
長い時間がかかるほど、達成できた時の喜びも一塩です。

安全に、事故なく喜んでいただけるようにリサーチと共にシミュレーションがとても大事な場面。

それがお風呂です。

ダニやら、細菌やらの病気なども注視される時代ですから、定期的に確実に保清して身を清める機会を大切にしたいものですよね。

…他にもですね、お風呂で血行を良くしますと全身に栄養もしっかり届きますし、リハビリの余分な筋肉痛が緩和するなど疼痛緩和の効果も見込めますよね。

いろいろと書きましたが、結論!
介護職員は1人で達成できませんので、チームで前向きに最善を工夫して取り組むことが大切です。

同僚と活発に議論して相談しながら、高齢者さんへ向けて、いろいろな工夫を提案して実践してあげてくださいね。

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