高齢者のレクリエーション!乾布摩擦は簡単だけど目的と効果を考えよう!

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はじめに

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高齢者の方に…レクリエーションで取り入れる題材を募集してみると乾布摩擦が必ず上がる。

乾いた布で体のあちこちをこすることで健康効果を得るというもの…。

こすってポカポカになりました!

体が活性化したでしょう?

輝く笑顔に…それってまずいんじゃね?

きっと夜に眠れなくなるよね?

蕁麻疹や皮膚の荒れに…。

デメリットが浮かびまくったので現場では中止を促すことにしました。

今日は、この乾布摩擦について記事にしてみました(*^▽^*)



高齢者のレクリエーションに乾布摩擦は簡単に導入できるけど?

乾布摩擦は手拭い、タオル1つで簡単に出来る健康法なので、高齢者の皆さんにも周知浸透していて、よくご存じです。

ご家庭で実践されている方も多くおられます。

しかし、メリットとデメリットが存在します。

乾布摩擦のメリットは?

□ 全身をこすることで表皮全体に刺激を送ることが出来る。
□ 摩擦熱を利用することで表皮に熱を加え、毛細血管を刺激することが出来る。
□ 全身を活用した動作を行うことで全身の関節を動かす効果がある。
このように大きなメリットが想像できますよね。

乾布摩擦のデメリットは?

言い換えるとデメリットにもなります。
□ 全身の皮膚荒れを起こす可能性がある。
□ 冬場は寒暖差や乾燥が激しく影響する。
□ 夏場は汗で皮膚がふやけるのでダメージが大きくなる。
□ 力の匙加減は姿勢や筋力、習慣によるので体幹バランスを崩す元になる。

どうです?

意外にデメリットの方が多いことに気づきませんか?

特に2は温度差、湿度での体の変化に急激に逆行するので表皮を鍛える運動ですけどもギャップが激しくなるほど影響が大きく大病に至るリスクもあります。

冬の寒中水泳や寒稽古が極端な例ですけども、不慣れな高齢者さんが実施しますと、心臓麻痺や脳卒中、ヒートショックなどの大病に至りかねませんよね?

家の中で小規模な乾布摩擦でも、リスクはゼロではありません。

高齢者のレクリエーションに乾布摩擦を導入する目的をよく考えよう?

そこで乾布摩擦をレクリエーションに取り入れる前に、乾布摩擦で何を目的として設定するのかが、とても重要になります。

□ 皮膚への刺激
□ 保温効果
□ 運動の筋力強化や拘縮改善
□ 姿勢バランス訓練

どの目的で導入されてみますか?

皮膚への刺激

高齢者さんは体内の水分量が減り、肌が乾燥しやすい。

刺激として全身をこすりまくりますと、乾燥肌で夜も眠れなくなることでしょう。

多少の熱が入ったところで急激な活性化は見込めません。

むしろ、夜に眠れない障害となるほどですと、たちまちにして健康を損ないかねませんよね。

絹のタオルや綿毛のようなもので全身に触れて刺激する程度で十分です。

肌が赤くなる、カッカと熱を持つのはやり過ぎです。

全身に触れる効果はとても大きいものがあります。

ご自身でもお風呂で洗っているでしょうけども、実際には触れられない場所、匙加減できない部位が存在します。

その辺りに適度な指圧、感触を入れることはこれまでにない健康効果を産むことも期待できます。

保温効果は別に求めよう!

肌の保温を促す場合に乾布摩擦に求めるのではなく、外面刺激による保温を考えますと衣類に拘ったり、お風呂に入って温まる方がよほど効率的ですよね。

1日のうちに効果的な方法をチョイスしていきましょう。

運動の筋力強化や拘縮改善

タオルを活用して行うリハビリ体操はとても友好的でしょう。

ただ見守りやこまめな声かけが大事です。

高齢者の場合、些細な過去の骨折や骨の変形、筋力の歪みなどが多々ありますので、タオルを活用することで反動的に無理に動作をさせていないかの確認をしながら行う必要があります。

姿勢バランス訓練

これは三角巾などで片麻痺の方が麻痺側を吊るなどの様子を見たことがありますか?

三角巾をしないと腕の重みで肩が脱臼してしまうからですよね。

そういった効果もありますが、運動の一環として乾布を用いる場合。

姿勢が悪ければ一定程度の負荷をかけることで姿勢改善にもなります。

姿勢保持の矯正ベルトなどの話ですね。

矯正状態で力を入れることで常以上の力を発揮でき易く固定することも可能です。

この場合、特定の意図する部分の筋力を効率的に活用することが出来ます。

高齢者のレクリエーションで乾布摩擦を適切に取り入れると結果が伴う!

どうでしょう?

乾布摩擦からだいぶ離れてしまった記事になってますでしょう?

ただ乾布1枚を活用していろいろなことを試みるということは、とても有効性がありますよね。

レクリエーションとする場合、前章で説明したような目的を考えつつ、効果が結果として反映されるように記録する必要があります。

例えば、乾燥肌対策として皮膚強化を狙いたい!

医師にオイラックスなどの乾燥肌対策の塗布タイプの軟膏ではなくて、水溶液系で推奨を受けて…。

タオルを水溶液に浸して全身にそっと塗る。

全身くまなく塗ることで効果が出るわけですが、ここで開始前、開始後のコメントであったり、水溶液を浴びた回数、皮膚状況の変化観察をしていくわけです。

もちろん写真にして、医師に見せつつ定期的な助言を受け記録します。

ここまで行いますとレクリエーションとして成立して完璧であると言えるでしょう。

もちろん、他にもいろいろな工夫や対策があると思うので試みてくださいね(*^▽^*)

まとめ

レクリエーションは日々、こまめなものから大掛かりなものまでいろいろと実施します。

ですが、目的、記録、分析や考察が揃わないものは、まったく評価されません。

だってどれだけ話術で成果を挙げるレクリエーションであったとしても、書類が無ければ見えようがありませんからね。

そう…製紙会社かインクトナー会社の陰謀か、電気屋さんかの陰謀です…うそ。

それほど何事も書類ありきの世の中です。

介護保険で国からお金をいただく以上は求められる効果を記録にして提示できねばなりません。

さて、乾布摩擦。

自力で乾布摩擦をする分には摩擦を除き実施いただくのが良いでしょう。

単なる運動化ですね。

保温効果は衣類とお風呂へ委ねる。

皮膚効果は医師に委ねて知恵をお借りしましょう。

あとですね、絹とか綿の触感…触れるとくすぐったいですよね。

触れてくすぐったい感触ってのも、普段にはないことですから、全身で実践してみて検証すると意外な効果が引き出せるかもしれませんね。

計画して実行して評価して行動する。

PDCAサイクルですよね…(*^▽^*)

管理人
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