
はじめに

1年を24等分した暦が二十四節気で…。
さらに3等分した七十二候があって…。
お祝いと休息のための五節句があって…。
さらに、含まれない雑節と呼ばれる特別な暦の日があります。
今日は1年の雑節の日をテーマに記事にしてみました(*^▽^*)

一年の暦にある雑節って?いくつある?

雑節も暦の1つで、季節の移り変わりを感じ、
農作業がうまく進むように考えられた特別な暦上の1日です。
平安の頃合いに中国から発想が伝わり、少し日本風にアレンジがあって、
江戸時代に固まって、明治時代の文明開化後に大きく変化して、
近年は祝日から外されて、あまり用いられていないところも…。
それでもニュースや新聞の見出しや冒頭の出だしで、
季節を表す枕詞のように現代でも用いられています。
では、雑節はいくつあって、どのようなものがあるのか?
□ 節分
□ 上元 ( 初午と三元を元にした前半年最初の望月で日本では小正月に当たる )
□ 彼岸
□ 社日 ( しゃにち )
□ 八十八夜
□ 入梅
□ 大祓
□ 半夏生
□ 中元 ( 盂蘭盆会( うらぼんえ ) 第三四半期の最初の望月 )
□ 土用
□ 二百十日
□ 二百二十日
□ 社日
□ 彼岸
□ 下元 ( 第四四半期の最初の望月 )
□ 大祓
主に雑節と呼ばれるのは、この14個になります。
現代でも馴染みあるものから、マイナーになってしまったものまで、並んでいます。
上元、中元、下元…中元はお中元で定着していますが、後はマイナーになってしまっています。
大祓は2つありますが、夏越しの祓と大晦日、歳末の大掃除と姿形を変えています。
6月末と12月末、半年単位で大掛かりに、大掃除を徹底しよう…そんな見識です。
彼岸と社日も春と秋に2回ずつあります。
では、次の章で細かいところを見てみましょう。

一年の暦にある雑節はどんな日?

細かい…とはいえ、ざっくりと解説です。
節分

2月の豆撒きと鬼が有名ですが、じつはこれ冬と春を分ける節目の前日を指しています。
12月の最終日を大晦日と呼びますが、昔は1年の最後が2月の節分だったというわけです。
新暦と旧暦が混ざるようになって、ややこしくなり、廃れてしまった文化です。
2018.10.18
はじめに…恵方巻きだけが節分じゃない!
2月3日の夜、全国の食卓ではなぜか急に全員が無言で巨大な太巻きをもぐもぐ…。
こっそり笑ってしまう光景だけど、これ、今やすっかり“節分あるある”になりました。
太巻きを持って、今...
2018.12.04
はじめに…春ですと言われて厚着のまま外に出て嘘やんとつぶやく2月上旬のあるあるネタ
「立春が来ました!」なんてニュースで聞こえた朝、モコモコのコートを脱ごうとした自分を全力で止めたくなる…そんな2月の朝、ありませんか?
だっ...
2018.10.21
はじめに
節分になりますと、お子さんのいるご家庭や施設、神社やお寺では豆まきをしますよね。
豆まきで追われる鬼役に扮して頑張るパパさん。
一般的な絵面です。
現代っ子から見ますと、防犯でカラーボールを投げる…。
...
上元

今でも神社では初午や三元などの暦を大切にして、お祭りが行われています。
この日は小正月に重なります。
お正月にお迎えした神様を炎と煙で天にお見送りする神事が行われます。
お焚き上げ・左義長・どんと焼きなどと呼ばれ、
お願い事の絵馬や札を共に捧げて天に願います。
2018.12.09
はじめに
2月に行われる 『 初午 ( はつうま ) 』 の行事をご存じですか?
2月の第一の 『 午の日 』 を初午と言って全国の神社で賑やかに儀式が行われています。
近年では『 二の午の日 』を設ける神社もありますし、...
2018.09.30
はじめに…お正月って1月1日だけじゃない!?「大正月」と「小正月」の秘密
「お正月って1月1日のことじゃないの?」なんて声が、今どきの子どもから聞こえてきそうです。
たしかにテレビでも初日の出や初売り、元旦の特番が大盛り上が...
彼岸

春と夏、年に2回あるお彼岸。
春分の日と秋分の日を挟んで前後3日間、合計7日間をお彼岸と呼びます。
1日の昼と夜の長さが同じになることから、あの世である彼岸が現世に最も近付く日としてご先祖様を身近に感じて、身を清める仏教と結びつきが深い日になっています。
…が、これは中国や韓国、ベトナム、インドなど有名な仏教国にはなくて、日本独特の風習です。
2018.07.25
はじめに
毎年、この彼岸花を眺める頃になると、
私は昔に通った大学で彼岸花を研究されていた恩師をふと思い出します。
当時、かなりご高齢でしたが…27年ほど昔のことです。
散々、彼岸花についてご教授いただいたので...
2018.12.22
はじめに
春分の日のお墓参りの話題です。
3月21日頃のお話なので、お花見のスケジュールで忙しい!…と言われてしまいそうですが…。
ご先祖様が身近に感じられ、悟りを開く為の日とも言われる春分の日。
墓参をされて心を穏...
社日

社日は春分と秋分に近い戊の日になり、年に2回あります。
この日は、土地の産土神に祈りを捧げ、五穀豊穣を祈ります。
お酒を飲むと耳が良くなると祭りをする地域もあるのだそうです。
2018.12.04
はじめに…春ですと言われて厚着のまま外に出て嘘やんとつぶやく2月上旬のあるあるネタ
「立春が来ました!」なんてニュースで聞こえた朝、モコモコのコートを脱ごうとした自分を全力で止めたくなる…そんな2月の朝、ありませんか?
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2018.06.09
はじめに…お彼岸は「季節」と「ご先祖」がチューニングする日
玄関を開けたときの空気が、ふっと軽くなる頃合いにやってくるのが「お彼岸」。春なら「寒さもここで休憩」、秋なら「日差しも気持ちも少し落ち着く」、そんな気分の節目として注目さ...
2019.06.16
はじめに
二十四節気、16番目の記事です。
秋に分ける頃合い…秋分の頃合いが今回のテーマ。
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大きなイベントにはお彼岸とお月見と衣替えがあります。
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八十八夜

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2019.01.11
はじめに…茶摘みの歌が聞こえる頃にお茶の世界はちょっとしたお祭りです
「夏も近づく八十八夜~」と聞けば、小学校の音楽の時間に戻ったような気分になる方も多いのではないでしょうか。
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2019.02.24
はじめに…新茶の季節がやってきた!お茶でつながる心の時間
今年もこの季節がやってきました。
そう、八十八夜。
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入梅

文字通り、梅雨入りのこと、ひいては梅雨を指します。
2019.03.24
はじめに…ジメジメだけじゃない梅雨の魅力を見てみましょうか?
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そう、ついにやってきた「入梅」。
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...
2019.03.26
1はじめに
5月も下旬の梅雨シーズンになると…。
湿度が上がり、温度が上がり始めると万物が芽吹き始める季節に突入。
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2018.04.25
1はじめに
梅雨前に備えておくべきことの一つとして、クリーニングを上げておきたいと思います。
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大祓

6月30日と12月31日を指します。
この日は1年の中間と最終日で大掃除をします。
2020.05.12
1はじめに
夏越の祓( なつごしのはらえ )が今回のテーマ。
1年のちょうど半分の頃合いになります。
神社に行って茅の輪をくぐり、伝統の和菓子・水無月( みなづき )を食べる。
ご家庭で、夏越の祓の行...
2018.08.09
はじめに
一年のたまった埃を払い、綺麗にしてお正月を迎えよう!
そのためのお掃除の日が 『 煤払いの日 ( すすはらい ) 』 です。
12月8日の事納めの日から12月13日の間に、お掃除からお正月準備の計画を練り、12月...
2018.08.21
はじめに
大晦日から元旦にかけて鳴り響く除夜の鐘…。
自宅でまったり聞き入りますか?
お寺で拝観しながら、聞き入りますか?
いろいろな大晦日から元旦の過ごし方があると思いますが、今日はそんな除夜の鐘について調べてまいりま...
半夏生

天候が荒れるとされる注意日です。
タコを食べて夏を乗り切ろう!という日です(*^▽^*)
2018.05.29
はじめに…ねぇ7月2日って“タコの日”って知ってた?
ねぇ、7月2日って何の日か知ってる?
……え、うなぎの日?それはもうちょっと先!
今日はね、「半夏生(はんげしょう)」っていう、ちょっと読みにくいけど、なぜか“タコ...
2019.04.03
はじめに…タコ焼きが回れば笑顔も転がる?半夏生という季節のヒミツ
7月の風がふわっと湿気をまといながら吹き抜ける頃、「半夏生(はんげしょう)」というちょっと不思議な名前の暦が顔を出します。
カレンダーを眺めて「これってなに?...
2019.04.05
1はじめに
老若男女が楽しめるたこ焼き。
赤ん坊と寝たきり高齢者さんが、楽しめなくなるかもですが…。
今日は保育園児から高齢の方まで楽しく参加できるたこ焼きパーティーを記事にしてみました。
たこ焼...
中元

お中元で今も根付く日です。
日本ではお盆のお供えと結びついたものになっています。
2018.04.05
はじめに
じつはいろいろと調べ物をしていまして…。
お中元と暑中見舞いに関連があったなんて….
7月の暦にこんな裏話が隠されていたなんて….
私は今回、調べるまで知らなかったのです。
私は無知でございますm(_...
2018.05.09
はじめに
お中元のマナーはこの記事があれば完璧。
という記事を一つ作ってみたかったもので…。
いろいろと調べてみた結果をまとめてみました。
是非、ご参考に活用くださいね(*^▽^*)
(a...
土用
7月下旬にある夏の土用の日。
疲れやすいので、しっかりと養生しましょうという日です。
もちろん、行事食は『 うなぎ 』で定着しています。
2018.05.30
はじめに
『 土用の丑の日 』 とは、土用は季節の変わり目にあたるので、栄養価の高いうなぎを食べて、精をつけて夏の暑さを乗り越えようという趣旨があります。
『 土用の食養生 』 と言われる風習です。
一説には毛筆で「うし」...
2019.04.14
はじめに
土用の丑の日。
スーパーでもうなぎの特売日です。
…たくさん売れるのに、あんまり安くはないですけどね…。
縁起物の日です。
食べても食べなくても、そんなに変わりませんが…。
土用の丑の日にうなぎ...
二百十日・二百二十日
立春から数えて210日目と220日目。
9月上旬のこの2つの日は台風の特異日と言われています。
2019.06.05
はじめに
暦生活!二十四節気の15番目の季節は白露の期間です。
9月7日頃から22日頃までの期間を表しています。
秋に移行するこの時期には、とても災害が多い時期。
台風や土砂災害に備えながら、じつに秋の風情が...
下元

十日夜 ( とおかんや ) や亥の子の祝いなどが行われる頃合いです。
2018.08.04
はじめに…うり坊と炉開き~そして山の恵を同じテーブルへ~
最初に思い浮かぶのは、ぽってり丸い「亥の子餅」。小さな“うり坊”みたいなお餅を頬張ると、口一杯に冬の合図が鳴ります。昔の人は、火事から家を守る願いを込めて、亥の日に炉や炬燵...
2018.06.10
はじめに…お月さま、こんばんは―見上げる準備はできたかな?
9月になると夜風が涼しくなってきて、空の真ん中で丸い光がゆっくり笑います。これが「お月見」。難しい昔話を全部覚えなくても大丈夫。今日は保育園の子どもたちにも「なるほど」と...

まとめ

いつもは3章構成なのですが…2章で…。
簡単に雑節をまとめてみました。
耳慣れない言葉から馴染み深いものまで、読者様にはいろいろと感じていただけたでしょうか?
リンク先には、より絞って詳しく書いています。
また行事食なんかも掲載しております。
ご興味が湧きましたら、是非、閲覧ください。
暦は1つの指標になります。
元々は、ご先祖様への信仰か、四季の農作業の目安として、誕生したのが経緯ですが、
季節を身近に感じて日々の生活を過ごすのにも役立っています。
先を見据えて…、失敗が無いように…。
昔であるほど、失敗は生死を分かつほどに、
食べ物に関わる事情が苦しかったのは想像するに容易なことです。
その辺りは戦後に大きく成長して改善するわけですが…。
雑節が大事にされて、主流だった時代は平安~江戸時代。
飢饉もあれば、為政者が年貢の取り立てに腐心してきたということもあるわけです。
比べて見れば、現代は豊かになった分、雑節などの暦は廃れていくかもしれません。
本記事の閲覧、
誠にありがとうございました。
お気づきのご感想を
是非、お寄せくださいましたら幸いです。

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